映画「ピエロがお前を嘲笑う」

映画「ピエロがお前を嘲笑う」

※ドイツ 2014年制作 106分


この映画に魅力は、表現の仕方の面白さにあります。

本来、目に見えないはずのサイバー空間を電車の車両を使って描く。

登場人物の緊張感を、BGMを瞬間的に止めて無音状態にすることで表現。

この2点が特によかったです。

もちろん、ストーリーも一級品。

「やられた!」という快感が味わえます。


【あらすじ】

透明人間として生きてきた天才ハッカー・ベンヤミン。

ベンヤミンは出会った仲間たちと、ハッカー集団「CLAY」を結成。

そこで得た情報が発端となり、殺人事件が起きた。

その後、ベンヤミンはマフィアに命を狙われる。

そこで、ベンヤミンは警察に証人保護を求めて自供をはじめた。


この映画はベンヤミンの自白からはじまります。

幼少期、青年期を経て、ハッカー集団を結成。

そこでやったこと、起きたことを語って……。

と言ったふうに、かなり長い時間をとって過去を振り返ります。

この部分が多少、だるくなりました(眠気が襲う!?)。

でも、無駄じゃないんです。

それがわかるのはラスト。

いわゆる伏線の回収。


多少、無理やり感があります。

というか、結末ありきで物語を作った的な。

でも、いいんです。

おもしろければ……。


個人的には小道具である「角砂糖」の使い方というか扱い方がツボでした。

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