2023/05/06 ジムのこと


 私の友人のうち何人かは、ジムなどに通って運動をしているらしい。

 私も、本気でガタイが良くて顔がイカついオッサンになりたいのなら、彼らを見習って、高い月額料金を払ってでも己を鍛えるべきかもしれない。

 だが、どうもやる気になれない。いずれ気が変わるかもしれないが、少なくとも今はやりたくないと感じている。


 理由の一つに、自分にはまだ早いという思いがあることが挙げられる。体力も筋力もこんなに足りないのに、週に何度もトレーニングに通っていたらバテてしまう。仕事すら週に二回でへろへろになる体だ、金額に見合う効果を得られるほど頻繁にジムに通うのは、負荷がかかり過ぎる。精神的にも大きな負担になるだろう。


 それから、運動という、私にとっては何が楽しいのか分からないことのために、少ないバイト代を費やしたくない。自宅での簡単過ぎる筋トレなら、強くなるためと念じて継続できるが、機械に囲まれてひたすらつらい鍛錬することには価値を見出せない。そんなことをやるくらいなら、別の趣味のためにお金と時間を注ぎ込みたい。


 だから当分ジムには行かない。


 そのような半端な覚悟で、ガタイが良くて顔がイカついオッサンになれるものか、という声がどこからか聞こえてきそうだが、私は別に構わない。

 私にとって大切なのは、一番が自分の心を守ること、次いで日々を楽しく過ごすこと。

 オッサン化はそのための手段に過ぎない。イカついオッサンになった方が心の平安を保てそうだと思って、この目標を立てるに至ったが、そのために身体的・精神的・金銭的・時間的な不利益をこうむるなら、本末転倒も良いところなのだ。

 よって、再三言っているように、ゆるゆると自分のペースでやるのが正解である。


 そういう訳で、今日もジャンプと屈伸。これは以前よりは息が上がらなくなってきたと思う。それからプランク。こちらは未だ十秒が限界。

 ゆっくり、精進していく。

 

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