第8話推しと見守る件

互いの友情を、絆を賭けた真の絶望と希望、それが2校対抗決闘戦。

天翔高校の代表は第68代生徒会長「秋風百夜」、赤眼を持ちアイドルと暮らす青年。「新城シン」

才王学園はアイテムボックス第5代継承者「霧隠優也」の1人だけ。

「さあ!行きましょう、会長!」

「上等や」

まずは百夜が戦う。

「よろしくお願いします!」

「お願いします」

優也と百夜が挨拶をする。

百夜は木刀を持ち、優也は素手で戦う。

「素手でいいんか?」

百夜が問いかけると

「構いません」

「そうか」

互いの校長が宣言する。

「「これより第68回決闘試合を開始する!」」

「始め!」

審判の合図で攻撃を開始する。

「フーーーー」

優也は呼吸で体勢を作る。

「・・・・・っ」

銀河天文流・居合領域

百夜は神経を研ぎ澄ませカウンターを狙う。

「はっ!」

優也が体勢を低くして距離を詰める。

(「持続拳」・・・中国武術の内部破壊技の一つ「発勁」の応用技。拳が当たった瞬間に発勁を打ち込み2つのインパクトを生む。アイテムボックスが使えない状態で戦うから身体技術として比較的簡単な発勁を参考にした)

両足で踏み込み、ため込んだ力を放つ。

(持続拳!)

百夜は対抗するため

壱ノ型・流受

受け流そうとするが強い衝撃に腕が痺れる。

(なんや、今のは普通のパンチやない、衝撃が2度来た・・・)

「体に受けたらとんでもないなあ」

優也は

(通用してる・・・持続拳が・・・)

シンは

(今の・・・パンチとしての威力より後の衝撃がメインって感じだな・・・今はおそらくあの速度が限界だろうが・・・・)

「やばいな・・・」

由衣も会場にいるようで

「すごいです!優也さん!」

百夜は対抗手段を考えていた。

(おそらくあの技、タメがいるなそして打った後の隙も大きい・・・それなら)

居合領域

持続拳!

銀河天文流・天歩!(テンポ!)

武術の基本移動技、縮地の極意。あまりの速度に相手は消えたように錯覚する。

(速い!)

狙い通り優也は百夜を見失っていた。

そこに

銀河天文流・肆ノ型

旋風

優也の背中に一発入る。

「なっ・・・!」

「優也さん!」

優也は

(見えなかった・・・)

「こうなったら・・・」

持続連拳!

「なんやと!?」

参ノ型・突壱!

フェンシングのように高速の突きを連続で打ち込む。

(防ぎきれん・・・)

百夜は防戦一方。

その時、

危機を感知。技術開放。

(はあ!?)

優也のアイテムボックスが発動する。

魔力による身体強化、発動。

百夜は変化に気付く。

(なんや、いきなり速くなった?)

しかしそれで終わらず・・・

武術・衝波拳

優也の拳から衝撃波が放たれる。

「がはっ・・・」

百夜は気絶してしまった。

「一本!勝者、霧隠優也!」

由衣は

「やったあああ!!!」

と喜んでいる。

しかしシンは・・・・

「そんな・・・!」


次回第9話

「推しを守り切る件」





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