第9話 『大戦士』ガゥドvs『完全超悪』ハナコちゃん

 ガゥドが大剣を肩に担いでバカ笑いする。


「何が勧善懲悪だ! 悪党はおまえなんだよ、小娘がッ!」

勧善懲悪そっちじゃねぇよ」


 俺はガゥドを軽く鼻で笑い返し、指でチョイチョイと招く素振りを見せる。


「ほら、来いよ。逃亡奴隷一匹に全力出して寄ってたかって攻めかかってきな、お兄さん方。おまえらのクソ情けねぇ『正義』を俺に見せてくれ」

「……チッ!」


 ガゥドは俺の言動に不快感を露わにし、自分は動かずに手下連中に指示を飛ばす。


「おまえら、逃がすんじゃねぇぞ! ヤツは悪人だ! どう扱っても俺達に文句いうヤツなんていやしねぇ! まずは骨の何本か折ってやって、現実を教えてやれ!」

「言ってることが『正義の味方』とは思えないね、『大戦士』様よォ?」

「黙れよ。おまえが何を言おうが俺達が『正義』だ。『正義』は勝つんだよッ!」


 その叫びに合わせて、男達が動き出す。

 揃いも揃って、剣だの鎚だの棍棒だのと、いかにも戦士でございという武装だな。


「ヘッヘッヘ、イキのいいメスは嫌いじゃないぜ?」

「待ってな、嬢ちゃん。す~ぐに気持ちよくイカせてやるからよぉ~」

「ヒャッハ~! 楽しみだぜェ~!」


 う~ん、蛮族! そしてモヒカン! この異世界、今だけ世紀末になるのやめろ?


「やれやれ」


 俺は軽く息をつく。

 子供が欲まみれの大人を毛嫌いする理由もよくわかるってモンだわ。嘆かわしい。


「ヘヘ、ヘヘヘヘヘ……」

「キッヒッヒッヒ……」


 ジリジリと、こっちを囲むようにして広がりながら近づいてくる男達。

 どいつも、完全に俺のコトを侮っているのが表情で丸わかり。


 推定年齢十七歳の可愛らしい黒髪美少女に劣情を催すのはわかるよ。

 何ならおっぱいもそこまで小さくないしね。巨ではないけど美ではあるって感じ。

 けどさぁ――、


「危機感足りてねぇなぁ……」


 心から呆れるよ、こればっかりは。


「お?」


 先頭を歩くハンマーを持ったゴロツキが、俺の右手に気づいて一瞬足を止める。

 はい、的になってくれてありがとうございま~す。


「バッキュ~ン」


 銃声。

 足を止めたごろつきの眉間にボツッと穴が穿たれる。


「ぁ」


 小さく声を漏らして、ゴロツキの目がグルンと上を向く。

 バカだなァ、俺が手ぶらで待ってるワケないじゃん。


 ハンマー野郎の眉間に風穴を空けたのは、俺が右手に構えるリボルバーだ。

 超時空格納庫に納めていたものを引っ張り出した。


「え?」

「な……?」


 崩れ落ちるハンマー野郎に、他全員の視線が注がれる。

 そして、連中、そこで足を止めやがった。今が戦闘中だってわかってんのか?


「ズッキュ~ン、ドッキュ~ン」


 二人、三人。動かない的は当てやすくて楽だな~。


「な、なァ……ッ!?」


 次々に倒れる手下を前に固まっていたガゥドがハッと我に返って、指示を飛ばす。


「クソ、あの小娘、飛び道具を持ってやがる! おまえら『魔光鎧装フォースアーマー』で防げ!」

「わ、わかりやした!」

「こんな小娘に、魔法だとォ……!?」


 ほぉ、魔法?

 俺が見ている前で、ゴロツキ連中の体が淡い光に包まれる。これは――、


「えい」


 手近にいるゴロツキに銃撃。

 しかし、発射された45ACP弾は、ゴロツキを包む光の膜に弾かれて届かない。


「おお!」


 何と、革製の防具しか装備してないクセに銃撃を防ぐか。45口径信仰敗れたり。

 なるほどね、これが魔法。異世界に存在する、固有の技術体系か。


「ヘ、ヘヘヘヘ、驚いたかよ、奴隷風情が! 魔法を見るのは初めてかァ?」


 俺の銃が自分に効かないと知るや、途端にゴロツキ共は余裕を取り戻す。

 いいね、この辺り実にドサンピンで申し分ない。やられ役としては文句なしだよ。


「逃亡奴隷が武器を持ってるなんて危なくて仕方がねぇ! しっかりと始末しねぇとな! 俺達は街のため、市民のために働く正義の冒険者様だからよォ~!」


 そこで、ガゥドが俺を煽ってくる。

 こっちも調子に乗るかぁ。せめておまえは、多少は格上を装ってほしかった。


「しょうがないか、豚に猪になれって言うのはさすがに無茶な注文だ」


 俺はリボルバーを格納庫に戻すと、今度は別の武器を右手に呼び寄せる。


「……は?」


 それを見て、ガゥドが笑みを凍りつかせた。

 何だよ、その反応は。こっちはちょっと別種のリボルバーを出しただけだぞ。


 象撃ちライフルの弾薬が使える超大型リボルバーだ。

 ネットで時々見かける、人間が使うサイズじゃないバカデカリボルバーである。

 ま、これは実物を参考にしてヨシダ・タロウ用に調整された模造品だが。


 人間が使うサイズじゃないので、人間に使えるシロモノではない。当たり前。

 だが俺は改造人間なので、人間ではあるが人間の範疇には含まれない。悲しいな。


「そらよ」


 さっきよりは多少固いトリガーをグッと押し込む。

 デケェ射撃音が炸裂し、銃口から特大のマズルフラッシュが瞬いた。


 次に響いた音は、分厚い金属の板が勢いよく引き裂かれる音によく似ていた。

 甲高い、では終わらない、重さを有した破砕音。


 それが人体が壊れる音だというのだから、世の中は謎と怪奇に満ちている。

 魔法を形成する魔力が物理的な干渉を発生させた影響だろう。


「ほぉ、結構な防御力だな。『魔光鎧装』」


 命中したゴロツキの頭は三割ほどが消し飛んでいる。

 普通だったら首から上がなくなってもおかしくないんだがな、象撃ちライフル弾。

 ま、死ねば変わりないけど。


「オイオイ、オイオイオイオイッ!?」


 ここに至って、ようやくガゥドの顔色が変わる。


「何だよ、おまえ。そりゃあ何なんだよ、一体よォ!?」

「ただのリボルバーだよ。ちょっと世界最大、威力最強なだけさ」


 言って、俺はもう一発撃つ。

 また重い金属音が鳴り響いて、今度は棍棒を持ったゴロツキの腹をブチ抜いた。


「……ぁ、き、聞いてな」


 何かを言いかけて、ゴロツキは落命して倒れ伏す。これで五人。

 あれあれ~? 何だか勇ましき『大戦士』様の手下の数が半減しちゃってるぞ~?


 残り半分も、何でか立ち尽くしている。

 おかしいなぁ。さっきまで全員、股間に血液流し込んでたはずなのになぁ?


「ォ、オイ、ガゥドさんよ!」


 ゴロツキの一人が、血相を変えてガゥドの方を振り向いた。


「何だよ、こりゃあ! とんだバケモノじゃねぇか! 話が違うぞ!」

「そうだぜ、こんなのやってられるかよ!」

「な、おまえら……ッ」


 俺が見ている前で、ヘタレ化したゴロツキ共がガゥドに文句を言い始める。

 ガタイのいいお兄さん達が、一様に顔色を青くして怯えている。


 俺は銃を持つ手を下げて、しばし目の前の茶番を見物することにした。

 程なく、一人が俺に背を向ける。


「ぉ、俺は死にたくねェ! 一抜けだッ!」

「待てよ、オイ!」


 ガゥドの制止も聞かず、叫んだゴロツキが武器を投げ捨てて逃げ出そうとする。

 残る四人も、次々にそれに続いた。


「うあああああああああ、俺もだ! 勝てるか、あんな怪物!」

「逃げろ、逃げろォォォォォォ~~~~!」


 すっかり心がへし折れた五人様が、俺とガゥドをその場に残して走り出した。

 しかし、残念でした。


「ぐぇッ!?」


 バチンと弾ける音がして、最初に逃げ出したゴロツキが見えない壁に弾かれる。


「俺のコトを知ったおまえらを、逃がすと思うか? バカが!」


 今この場は、反発力場の檻となっている。

 逃げようとしても核爆発レベルの力を一点に集束させなきゃ、力場は破れない。


「ぉ、ぉぉ……」

「何だよ、何で出れねぇんだよ、何でだよォ~!?」


 驚愕に放心したり、泣きわめいて力場に拳を打ちつけたり。

 ゴロツキ共は見た目こそ量産型だが、そのリアクションは思ってたより豊富よな。


「わかったか、おまえらァ!」

「ひっ」


 いきなり、ガゥドがゴロツキ達を一喝する。


「あの小娘は確かにバケモノだが、あいつを仕留められなきゃ俺達は生きて帰れねぇんだよ! 死にたくなけりゃ、あのガキを殺せ! 何としても殺すんだよッ!」


 ここで初めて、ガゥドがゴロツキとの格の差を見せつける。

 見た目で判断しなくなったのは、なかなかの好印象だぞ『大戦士』様。遅いけど。


「殺す、あのガキを殺す……!」

「死にたくねぇ、死にたくねぇから、殺すしかねぇんだ……!」


 ガゥドの一喝を受けて、ゴロツキ達の目の色も変わる。

 さっきまでの欲情したバカオスが、追いつめられて手負いの獣へと変貌する。


 ゴロツキ達は、一度投げ捨てた武器を拾い上げて、その身を魔力の鎧で覆い直す。

 連中、さっきまでとは面構えが全く違う。こちらが本性のようだ。


「悲しいなぁ」


 だからこそ俺は嘆いちゃうのである。


「本気になった直後にお亡くなりになるなんて、ただただ悲しいよなぁ」

「ぉ、おまえ、何だよそりゃ……ッ!?」


 超巨大リボルバーを消して、新たに取り出したモノを見て、ガゥドが目を見開く。

 俺は、朗らかに笑って答えてやった。


「これ? 対戦車バズーカ」


 告げると共に俺は肩に担いだぶっとい円筒をゴロツキの一人に向けて、発射ッッ!

 シュボッ、という小気味のいい音と共に、ロケット弾が射出される。


 ズギャアアアアアアァァァァァァ――――ンッ!


 ロケット弾等がゴロツキの魔力バリアに接触。爆裂。大きな炎の花が咲く。

 おお、ゴロツキ氏の体が形を維持している


 さすがは魔力バリア。

 しかし、形を維持してるだけだなぁ! 肉こそげて骨見えて内臓焦げてるモンな!


「ぁが……」


 ゴロツキ氏、そのまま倒れてお亡くなり。

 俺は一回使い切りのバズーカ砲を投げ捨てて、新たなバズーカ砲を取り出す。


 俺が使っている武器は、元々対ダイジャーク帝国怪人用に提供されたモノだ。

 けど、通常火器なんぞ効きやしねぇんだ、あいつら。戦闘員も仕留められないぞ。


 それに比べて、何だおまえらの柔らかさは。豆腐か。

 ちょっと魔法が使えるくらいで重火器程度でハラワタ晒しやがって。


「ぁ、あ、ぁ……」

「判断が遅い!」


 棒立ちの残り四人に俺は叫び、バズーカ、バズーカ、バズーカ、最後にバズーカ!

 パルレンタ市の端っこにドッカンドッカンと爆音が轟き、ゴロツキ、全滅。


「…………」


 残る『大戦士』様、ぼっちになってお口あんぐり。おめめまん丸。


「おひとり様になったなぁ、ガゥド様?」

「ぉ、お、おまえ、おまえ……ッ」


 戦慄に後ずさりするガゥドを見据え、俺は全てのバズーカを格納庫に戻す。

 次に取り出すのは真っ黒い缶。

 プルタブをカシュッと開ければ、そこから空中に黒いモヤが広がり出す。


「な、なァ!?」


 驚愕したガゥドが、その場に尻もちをつく。

 だが、これは別に『大戦士』様をどうこうするためのモノではない。


「こんな場所に残しておけねぇだろ、死体」


 缶から広がったモヤは有機質分解機能を有したナノマシンだ。

 それがゴロツキの死体に取りついて機能を発揮し、肉をただの砂に分解していく。

 ナノマシンは役目を終えれば自壊するので、自然に悪影響も与えることもない。


 これ、割と便利なんだが生命体は分解できない。

 なので、今のところはこういう使い道しかないのが残念極まる。


「さて――」


 死体の後始末も終わったところで俺は改めてガゥドの方へと歩き出す。


「ひっ、来るな、来るなァ!」


 腰を抜かしたガゥドが、目に涙を浮かべて腕を振り回す。

 近寄った俺の足元にはガゥドが持っていた大剣。それを拾い上げて、眺めてみる。


「へぇ……」


 近くで見ると、随分といいものだとわかる。

 よくよく観察すれば、刀身がうっすらと光を纏っている。これは、魔力の光か。


『ナビコ、この武器の解析を頼む』

『了解で~す!』


 大剣を超時空格納庫にほっぽりこんだのち、俺の視線はガゥドへ。


「やっと二人っきりになれましたね。『大戦士』様?」

「ひ、ひぃ……」


 ニッコリ営業スマイルの俺。しかしガゥドは泣きっ面。蜂に刺されても知らんぞ。


「どうされました『正義の味方』様? 逃亡奴隷は壊れた道具も同然なんですよね? それを処理するのは正しいことで、罪には問われないんですよね?」

「そ、そうだぞ……! ぉ、おまえ、おまえがやってることじゃ、重大な罪だ! ォ、俺達を殺すなんて、そんな罪、誰が許すと思ッ――」

「俺が、俺に許してんだよッ!」


 くだらねェことをのたまうガゥドの顔面に、思い切り靴底を叩きつける。


「ぶぎゃあああああああァァァァァァア~~~~ッ!?」


 情けない悲鳴をあげて、ガゥドは地面を転がっていった。


「ひぃぃぃぃ、ひぃぃぃあぁぁぁぁぁぁ……」


 ガゥドは心がへし折れたようで、泣きながら地面を這って逃げようとする。


「どうしたんですか『大戦士』様? 『大戦士』のクセにカエルのマネですか?」

「ぐえェッ!?」


 俺は近づき、ガゥドの背中を足で踏みつける。


「た、助けてくれェ~、俺が悪かったァァァァ~……!」


 ガゥドが俺に謝り出す。泣き声もばっちいな、この野郎。


「そうだなぁ、それじゃあ俺がする質問に答えたら、考えてやるよ」

「うひ、何でも、何でも答えるから助けてくれェ……」

「あ、そう? じゃあ早速きいちゃうけど――」


 俺が知りたいことなんて、たった一つだ。

 ナビコの調査でもその部分は明らかにならなかった、現時点で最大の疑問。


「何で、レンティが助けた奴隷を始末してたんだ、おまえら?」


 そうだ、それこそが今もって最大の謎。

 これがガゥドの独断なはずがない。裏で糸を引いているのはレオンに間違いない。

 だが、仮に、妹が死んだ原因がレンティだとレオンが考えているとして――、


「報酬の八割を巻き上げてる時点で、レンティを苦しめることには成功しているはずだ。あいつはレオンには絶対に逆らえない。体を差し出せと言っても従うだろうぜ」


 それじゃあ足りないから?

 レオンはもっとレンティを苦しめたいから、こいつらに奴隷を始末させている?


 それは十分に考えられる可能性ではある。

 しかし、何だろうな。どことなくではあるが、しっくりこない感じがする。


 苦しむ顔が見たいから、という理由だけではない気がするのだ。

 この話の全貌を理解する上で『まだ見えていないモノ』があるような……。


「答えろ、ガゥド。レオンに命令されたんだろ?」

「そ、そうだ……」


 ガゥドは弱々しい声でそれを認めた。


「ぉ、れは、レオンから指示を受けて、それで……」

「どんな指示を受けた。そのとき、おまえはレオンに何て言われたんだ?」

「俺がやれと言われたの、は――」


 そしてガゥドが語り始めた内容は、ぶっちゃけ期待外れだった。

 レンティを監視し、外から誰か連れてきたらタイミングを見計らって始末しろ。


 大まかにいえばそれだけ。

 残念ながら、俺の琴線に触れるものは何もなかった。


「……そんなもんか」


 落胆のため息をつくと、急にガゥドが激しく反応を見せた。


「ほ、他にもある! 他にもあるんだ!」


 自分が消されるとでも思ったのか、饒舌になって色々としゃべり始める。

 俺はそれをめんどくささ半分に聞いていたが――、


「…………ん?」


 ちょっと待て。今、こいつ、何て言った?


「おい、今の話をもう一回最初からだ」

「え、あ、ああ……」


 ガゥドがもう一度同じ話をする。

 それを聞いて、俺は様々に思考を巡らせ始める。


 今聞いた話は俺が感じていた引っ掛かりに関するものではない。

 だが今まで俺が前提として置いていた条件を、根底から覆しかねないものだった。


「――そうか」


 ある程度、思考を整理したところで俺はうなずく。

 そこでガゥドが騒ぎ始めた。


「俺ァ、話したぞ! 話せることは全部! これで助けてくれんだよな!?」

「え、何で?」


 踏んづける足に力を込め直して、俺は可愛く小首をかしげる。


「な……」


 ガゥドの顔が絶望に染まる。そして刹那、それは憤怒の形相に変わった。


「おまえ、俺が喋れば助けるって……!」

「考えるとは言ったなぁ。考えたけど却下な。それだけの話よ」


 こんなのお決まりのパターンだろうに、どうして自分が生き残れると思ったのか。

 いやだねぇ、自分の都合で思考停止しちゃうヤツってのはー。


「おまえ、おまえはなんてヤツだ! 信じられねぇ! この極悪人が!」

「オイオイオイオイ、わかってねぇな『正義の味方』様」


 涙ながらに俺を罵倒するガゥドだが、何という明後日すぎる罵り方だろうか。

 悪を極めた程度で『超悪』なんて名乗れるかよ、こっぱずかしい。


「仕方がないからもう一回教えてやるよ。これが俺の『完全超悪』だ」


 超巨大リボルバーを格納庫から取り出して、ガゥドの後頭部にゴリと当てる。


「ぅ、あああああああ! うああああああああああああああああああああああ!」


 冷たい銃口の感触に己の死を自覚したか、ガゥドが泣き叫ぶ。

 その身は魔力の光に包まれて、何とか防ごうとする。

 そうか、それがおまえの最期のあがきか。何とも無駄な努力、お疲れさん。


「じゃあな、勇敢な『大戦士』様。おまえのことは、明日くらいまでは覚えとくよ」

「た、助けてくれ、助けてくれェェェェェェェェェ~~~~ッ!」

「やだ」


 俺は、トリガーをひいた。

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