哀愁のデスゲーム

読み進めながら少し、懐かしい気分になりました。

おそらくある一定の世代なら多くの人が知っている、こっくりさん
度々訪れるブームで定期的に語られてきた、妖怪たち

そういった要素が散りばめられているからでしょうか。
よくあるデスゲームとは違う、日本的な趣を強く感じました。
怪談、オカルト、民俗学。そういった分野が好きな方は、きっとこの世界観がはまるはず。

個人的にエピローグと一つ前のエピソードの対比が、非常に素晴らしいと感じました。
日常と非日常。光と影。平穏と不穏。この対比と神話のひと場面を持ち出した締め括りが、本作を一際印象深くする効果を発揮しています。