この想いは、いつか届く

さけ

第1話この想いは、明日届く

明日、告白する

想いを伝えるそう決めた昼休み

気分が澄んだ、午後の授業

帰りにちょっと回り道、通りかかった

小さな神社に入ってみる、

明日が近くなる実感が

日の落ちた濃紺の空を介して、響いてくる

小さな賽銭箱は古く、長い時間を感じさせる。

5円をつまんで入れて、

明日と言う期限を設けた自分を呪い

願いを口にする、

『明日はまだ来ないで欲しい』

決意の決まり切らない心で神社を後にする

家に帰る道は憂鬱では無いのに

明日への道を歩むのは嫌になる

食事も、お風呂も、寝る時も、

『期限なんて決めるんじゃなかった』

そう思って今日になって目は閉じた

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