4 ……?

ヒロイン視点

 今日も今日とて、彼は私に話しかけてくれる。


「✕✕✕✕✕✕?」【太郎は私において次郎ですか?】


 ……


 ……?


「✕✕✕✕✕✕」【私は次郎はあるいは、したがってまたしても】


 ……


 ……?


「……次郎は……次郎だと、思いますが……」

「✕✕✕✕✕✕?」【私のウィンターは次郎ですか? ヘラクレスカブトムシだと思いますか?】


 ……


 ……?


「……次郎は……やはり次郎だと思います……」

「✕✕✕✕✕✕?」【新人歌手の私は坂本龍馬としてデビューしました。Vtuberブイチューバーですか?】


 ……


 ……?


「✕✕✕✕✕」【失礼しました。私は坂本龍馬ですか? 次郎ですか?】

「……知りません……」

「✕✕✕✕✕✕……?」【坂本龍馬はVtuberブイチューバーとしてデビューしました】

「……そんなライトノベルがあるんですか……?」

「✕✕✕✕✕✕」【私は坂本龍馬ではないのですか? 次郎ですか?】


 ……


 ……?


「✕✕✕✕✕✕」【あなたにおいて次郎は次郎ですか? 次郎?】

「……誰においても次郎は次郎でしょう……」

「✕✕✕✕✕✕」【それは非常にユーモラスです。坂本龍馬です】


 ……


 ……?


「あなたは……坂本龍馬という名前なんですか? それとも次郎なんですか?」

「✕✕✕✕✕✕」【私の推敲された辞書によると、次郎によって坂本龍馬します】


 ……


 ……?


「……?」

「……?」


 ……


 ……?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る