第20話 孤児院攻略編①

 ラポーラは短期決戦に向けて準備を進める。


 リーファにお願いした事は、孤児院から出なくても出来ると思うので任せた。


 ラポーラは、まずガンとキュービーの待ち合わせの所に行く。ガンとキュービーは既に待っており、大量の荷物を持っている。ラポーラは全てアイテムボックスに入れる。そして、ガンに礼を言って別れた。ラポーラ

オロチューが知っているバイスティ町の内容の文章を読んだ。


 オロチューもまだ幼体のため裏の話を知ってる事は少ない。文章をまとめると、バイスティ町は閉鎖的な国で、基本は地産地消を生業としているが、外貨は獲得する必要はあり、主な収入源は魔物の素材等を商人たちによって国外に売りに行く事で得ている。



 売れた値段の3割を町に治める。また、残りのお金で素材を安く買い、売りに行く流れだ。その魔物はソーシャラ森の周りにいる魔物を冒険者が討伐して、その素材を商人が安く買い取っている。そのソーシャラ森が他の国に狙われないように神聖な場所として、人々を近づけないようにしている。



 もし、ソーシャラ森からの素材だとバレたら、ソーシャラ森に入る他の国の冒険者が入って来る可能性がある。そのことを守るのが通行証だ。通行証は各ギルド毎に違う色の通行証が発行される。



 他のギルドからも通行証はもらえて複数枚持つ事も可能だ。あと、この通行証は各ギルドの通行証毎にあるスキルが付与されているらしい。



 あまり人を信用しない町みたいだな。その分表面的な付き合いばかりでつながりが希薄である意味いい感じだ。



 ラポーラはリーファに街に行く事を伝えて出かける。リーファと仲良しになったから、外出の用紙もいらない。1回しか見たことないが、書いてもリンダは見ずにあまり事には出すなと言って捨てるらしい。


 

 ラポーラはキュービーと一緒に商店を巡って素材をお金に変えていった。ラポーラが貯めたお金は3000万ウェルを超えた。



 ラポーラはあと2週間、商店に行くペースを上げて同じ事を繰り返した。ちなみに商店は色々変えて毎回行って怪しまれないようにした。聞かれた時は町の人の手伝いで代わりに持って来たと言う事にしている。2週間後には、1億ウェルに達するくらいになった。



 さ、リーファも頑張ってくれたおかげで情報も溜まったし、いざ次のステップに進もうかな。


 リーファは能力が商業だから、数字に強くて助かったな。


ラポーラは前世の知識で色々とパターンを考え、上手く行く準備は整えた。

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