第6話 2日目②

初めて魔獣を倒したが、ラポーラは罪悪感にとらわれてしまう。あの蛇型の魔獣は自分が殺さなかったら、後の人生をどう生きる事ができていたのかという気持ちでいっぱいであった。



そんな気持ちなので、ラポーラは蛇型の魔獣の近くに行き、とりあえずアイテムボックスに入れようとするが、入らない。



「あれ、アイテムボックスに入らないぞ、なんでだろう?もしかしたら…生きてる?」


ラポーラは蛇型の魔獣の様子を確認する。



「まだ心臓が動いているな。傷が浅かったのか。よかった。まだ助かる可能性がある。」



ラポーラはアイテムボックスから今日の探索で見つけていた薬草を取り出す。



「この薬草なら助かるかも。アイテムボックスには、回復能力のある草と書いてあったし。使い方は患部に乗せるか、患部がない場合は飲ませるか。と書いてあったな。」



ラポーラは前世の福祉の仕事で資格を取る際に医学も学んでおり、仕事で怪我をした人と関わる事は多かったので応急処置くらいは出来る。ラポーラは、持ってる知識と薬草を使い蛇型の魔獣を助けることにした。



傷口を洗い、みるとそんなに深くはなかった。ショックで気絶したようであった。傷口に薬草をつけて、創造魔法で包帯を出し、巻いて応急処置は終了した。



「とりあえずは大丈夫かな。後は回復能力がいい事を願おう。」



ラポーラは今日はここに泊まろうと思い、創造魔法で昨日より小さな家を創造した。よしよし。家の大きさも加減出来るようになったぞ。




ラポーラは散策と蛇型の魔獣に集中し過ぎたので、辺りが暗くなっているのに気がつかなかったので、キュービーはラポーラに『疲れたよ〜』という感じで擦り寄ったことでラポーラは気付いたのであった。


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