母校まで 桜並木を 駆け抜けて


母校まで 桜並木を 駆け抜けて




 卒業してから五年目の春、廃校となる母校へと――

 学生時代、いつも待ち合わせをしていた場所に顔なじみが揃う。


「走るよ!」


 唐突に放たれた言葉に批判が起こるも、みんな内心嬉しそうに頷いた。

 そして私たちは青春を思い出すように、この桜並木を駆け抜けた。



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