こんな出会いあるのか!?

 俺はカナエ・クリスタル、しがないただの弁当を売ってる屋台だ。

 ここ神聖街にて兵士や住民たちの拠り所を作っている。

 そしてまた別の仕事も両立している。

 まぁそっちが本業だが・・・


「はい!お兄さん達!銀貨5枚です!!」


 弁当を受け取った男たちはお金を手渡しした。


「いつもうめぇ飯ありがとうなぁ!兄ちゃん」


「ボリュームあって力が湧くってんだ!」


 大男達はニカッと笑って言ってくる。

 この人達は常連さんなため仲良くしている。


「こちらこそ!いつもありがとうございます!

 売上助かりますよ!」


「いいって事だ!じゃあまたな!」


「・・・はーいお仕事頑張ってください〜」


 笑顔で常連さんが去って行くと最後尾にいた女性が俺の目の前に来た。


「いらっしゃい!どのお弁当に・・・」


 あれ?この女の人どこかで見たことあるな。

 よく見ると金髪のポニーテールにブルーハワイ色の瞳、そして黒のYシャツに青色の長ズボンでふらっとしていた。


「・・・牛肉入りのお弁当を1つくれないかい?」


「・・・あ、はいすみません!」


 俺は意識を戻し、直ぐに用意した。


 声も聞いたことあるなぁ誰だ?

 すると遠くから他のお客さんがコソコソと話題していた。


「・・・ねぇ!あれ!あの人!シオン・リリージュ様じゃない?」


「ほんとだ!私服の姿で見たの私初めて〜!」


 ──げっ!まじかよ!

 この女!世界最強の女騎士!?


 こんな出会いあるのか!?


「・・・やはり騎士の格好じゃなくてもボクは目立ってしまうようだね」


 どうしようか悩んでた俺は弁当を袋に入れながらこんな事を言うこの女に腹立ち眉間に皺を寄せる。

 嫌味かこら!


「・・・はい、お姉さん!牛肉入り弁当銀貨4枚です!」


「・・・お、お姉さん?」


 じっと固まる彼女は俺の顔をずっと見ていた。

 こ、怖いんですけど・・・


「・・・あ、あの〜」


 すると持っていた銀貨を置いて俺の袋を持っている手を上から握った。


「・・・!?」


「君!今、お姉さんって言ったかい!?」


 ──なになになに!?怖いんですけど!!

 唖然としていた俺を気にせずこの女の人はマシンガンのように喋る。


「・・・君も知っていると思うがボクはシオン・リリージュと言うんだ!気軽にシオンと呼んでくれ!君の名前はなんて言うんだい!?」


「・・・え、えぇと、カナエ・クリスタル・・・です。」


 勢いに負けてつい言ってしまった。


「・・・カナエ・クリスタルいい名前だねぇ!とてもキラキラしている!私と同じだ!どうだこの仕事が終わったらご飯でも!」


 なんなんだこの人、それに目が怖いんですけど!さっきの輝きどこ行ったし!!

 すると近くで爆発音が鳴り響いた、俺もシオンもそっちを見た。

 魔族か・・・


 そう思っていたらシオンが悔しそうに喋る。


「・・・ちっ!タイミングが悪いなぁ!せっかく可愛らしい男の子捕まえたと思ったのだが。」


 ──何言ってんのこの人!?

 俺は驚いて視線を逸らすと、それに気がついたのかシオンはこっちに視線を飛ばすと、ふふっと微笑む。


「・・・赤面している君も可愛らしいよ。ではまたいただくとするよ!このお弁当は私の奢りで君が食べてくれ!」


 ──そう言って彼女は腰に剣を装着した。


 やはりこの女、本物か・・・


 そう見覚えがあったのだ昨日の夜に・・・


「・・・それじゃあ君は安全な場所に行くんだよ!」



 そう言って現場の方へ走り去る最強騎士。

 お手並み拝見と行きたい所ではあるが、ターゲットだったら殺されたら困るからな。

 そう言って俺は屋台の閉じて人影のいない場所へと隠す。


 そしてバサッとタオルを掛けて、商品が置いてある下の引き出しから、仮面とマントを取り出し、今の服装と別の黒一色の服に着替える。


 そして昨日持っていくの忘れたハット帽を被り、後ろの腰に白い花びらの模様が入ったレイピアのような剣、名は「ペチュニア」

 そして黒いシンプルな形をした銃の名は「チェンジャー」これらを装着して俺は一息つく。


「・・・さてと行くか。」


 そう俺の本業は狩人だ。

 ────────────────────

 案外毎日行けそうかもと思うけど今だけなんだよなぁ(´;ω;`)


 まぁ、そんな事より早速2人が出会いましたねぇ〜

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