少しずつ

1年後


「ステータスオープン」


名前 ジン


職業 なし


レベル 45


スキル 魔力操作3 魔力感知2 魔力回復3 火魔法2 風魔法3 水魔法3  

土魔法 1 回復魔法1 補助魔法1

身体強化2  物質強化1 

体力回復2 弓術2 剣術1

状態異常3

気配察知3 気配隠蔽2


「俺は5歳児なら世界最強かもしれない。訓練に明け暮れた成果だな。」


「ジン。あんた5歳のくせにスキルレベル3のやつが6つもあるじゃない。化け物ね。」


ジャンヌもこの一年で女性っぽくなった。毎日一緒にお風呂に入っているから、下の毛が全部生え揃っているのを知ってるし。

顔は普通だから、モテてないけど。

それと、あまりお金を持っていると思われるのも嫌なので、狩りをしても売るのはオークまでにしといた。

俺も日本で10歳くらいに思われる男の子になった。レベルのおかげだな。

後、栄養を考えてご飯をアホみたいに食ってたのもよかったのだろう。


「ジャンヌお姉ちゃんの胸は小さいままですね。お尻は大きいですけど。」


「それで良いのよ。狩人は小さい胸の方がいいの。」


「そうですか。ジャンヌお姉ちゃんが良いなら良いです。」


ジャンヌはなんだか、余裕が出てきたような気がする。多分。

俺は魔法が好きでいろんな魔法に手を出してみた。火魔法と水魔法と風魔法は料理に無茶苦茶有能だし。


「私は速く中級職になりたいわ。」


「中級職に転職できるレベルは人それぞれなんでしょ。200レベルで転職した人もいたらしいじゃないですか。」


「そうね。でも速く強くならないと、大猿が死んじゃうかもしれないでしょ。」


「その時はその時ですよ。自然で生きる以上、しょうがないですよ。」


「それはそうだけど。でも納得いかないわ。」


「人生なんて9割は納得いかないことですよ。」


「子供がわかったふうなことを言うのね。」


「ジャンヌお姉ちゃんも子供でしょ。」


「最近、生意気になったわね。反抗期かしら。」


「単に自分の強さに自信がついただけだよ。前なんて一人でオークの集団壊滅できたじゃないか。」


「私なんて、オークリーダーの集団を殺したわよ。」


「そうですか。ところで、オークリーダーは結構美味しかったですね。」


「美味しかったわ。またいつか食べたいわね。」


「僕は、肉ばかりで飽きているので、魚も食べたいです。」


「海は遠いわよ。川魚にしときなさい。」


「でかい湖でも良いから、川魚を取りにいきましょうよ。」


「また今度ね。私はお肉の方が好きだしね。」


「お肉を食べすぎると太りますよ。ウサギや鳥の肉なら良いですけど。」


「太らないわよ。狩人は体を動かすし。」


「まぁ、その話はいいです。今度、冒険者と騎士たちの大規模な盗賊狩りがありますけど、どうしますか?」


「一応、様子を見にいきましょう。漁夫の利を取れるかもしれないし。」


「やめときましょうよ。どんな相手が出るかもしれませんし。今回の討伐には強い冒険者が参加するそうですし。」


「そう?ジンがそう言うならそれでいいわ。」


「今日は赤熊を倒しにいきましょうよ。近場で目撃情報がありましたし。」


「それでいいわ。熊のお肉も食べたいし。」


「熊鍋は匂いがきついですよ。美味しいですけど。」


情報の近くで、赤熊を見つけて、俺が気をひきつけている間に、ジャンヌが赤熊の体に何本も生やして、倒した。

生命力が強いな、熊は。


「この熊の毛皮って、高く売れるそうですね。売らないですけど。」


「ジンが頑張って加工すればいいわよ。私は速くお肉が食べたいわ。」


「はいはい。解体はジャンヌお姉ちゃんも手伝ってくださいね。」


周りを警戒しながら、家にたどり着き、熊鍋を作った。


「美味しいですね。臭いし、灰汁はたくさん出ますけど。」


「そうね。私は好きよ。この獣らしい肉の味。生き物を食べてるって感じがするわ。」


「それにしてもこいつ。結構強かったですよね。」


「そうね。ジンが死ぬんじゃないかとヒヤヒヤしたわよ。」


「森の中の身のこなしでは、熊に負けませんよ。自信があります。」


「そうね。逃げ足は速いわ。性格なんでしょうね。」


「そうですね。逃げるが勝ちです。明日は、街で適当に獲物を換金して、

矢の補給をしに行きましょう。僕の短剣も研ぎたいですし。」


「私の短剣も研ぎたいわ。というか、新しいものを買いたいわ。」


「それはいいですね。ちょっとした魔剣でも買いましょうか。」


「それでいいの?」


「いいでしょう。みんな盗賊の溜め込んでるお宝に熱中してますからね。僕達が少し金持ってることなんて気にしませんよ。」


「そうね。久しぶりにお金を使いましょう。結構たまっちゃったし。」


翌日、街での用事を済ました帰り道に奴隷の叩き売りをしている集団が目に入った。

なぜなら、奴隷なんてみんな目が死んでいるが、一人だけギラギラした目の子供が目に入ったからだ。

その子供は脚の腱を切られているのか、うつ伏せの状態で栄養失調なのか、

痩せほとっていたが、


俺は直感した。こいつは将来銀髪美人になると!!

そして、こいつは多分銀髪巨乳になると!!


「ジャンヌお姉ちゃん、あの奴隷を買いましょう。僕達には信用できる人材でなおかつ子供の僕達に付き合ってくれる前衛が欲しいですし。」


「なんで、あの子なの?他でいいんじゃない?」


「直感です。」


「そう。直感ならいいわ。」


この奴隷を捨て値で買い。ジャンヌにおんぶしてもらい、この子を家まで送った。




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