第7話 変身 ? 変幻自在な猫魈サファイアと猫又さくらは美少女に ! ②


サファイアの変身を見ていた、さくらが


── それくらい、ボクだって出来るよ !

お兄ちゃん、見ててね ──


サファイアの変身の様子を観察していたのか、

同じように高くジャンプして一回転すると、


ポッン !


金髪美少女に変身した !


「おぉぉぉー 、さくら すごく可愛いよ !

三毛猫が変身すると金髪に成るんだなぁ~

瞳の色が綺麗なグリーンなのに一目惚れしたのを思い出したよ ! 」


愛娘さくらのあまりの可愛らしさに思わず抱きしめてしまった。


「コラァー オッチャン !

何が、『いつも心に YES ロリータ NO タッチ 』なんだよ !!

きっちり、さくらを抱きしめているじゃないかぁ !

ボクだって、甘えたいんだからナデナデしてよ、抱きしめてよ !」


ボフッ !


サファイアが俺に抱きついてきた。


しおりさんやかおりさんに甘えた方がふたりは喜ぶと思うけど 」


隣街の本屋さんのオーナーを思い出しながら言うと、


「 ボクは栞ちゃんや香ちゃんの前では、クールキャラで通しているんだからダメなんだよ !

素のボクを知っているのは、オッチャンだけなんだから甘えさせてよ ! 」


そういえば、栞ちゃんの彼氏がワンコマッケンローを連れて来ているから本屋さんには帰りづらいのかも知れないな、サファイアは。


サファイアを撫でようとしたら、さくらの手が俺の腕を掴んで、


「ダメェェェ、お兄ちゃんはボクのだから、サファイアには あげないよ ! 」


さくらがヤキモチ焼いていた。

そうそう、テレビで子猫が映って、


「可愛い子猫だなぁ~ 」


なんて口走ると、胡座あぐらの上に座り一緒にテレビを見ていた さくらがヤキモチを焼いて俺の手に甘噛あまがみをしていたよなぁ~。

やっぱり猫又に成っても、さくら は さくら なんだな。


「オッチャンの親バカは置いといて、普通は猫又に成ったばかりの猫は化けることが出来ないハズなんだけど、さくらは少しおかしいと思うんだけど 」


サファイアの話に反応した さくらが、


だよ、

ボクのお兄ちゃんへのが奇跡を起こしたんだよ。

サファイアは知らないの『愛は地球を救う』んだよ。

それに比べれば変身なんて、お茶の子さいさいさ ! 」


自信満々に言う さくらに呆れた顔をしているサファイア。


「ハイハイ、さくらからオッチャンを取ったりしないから少しだけ甘えさせてよ。

ボクだって、さみしい時くらいあるんだからさ 」


さみしそうに言うサファイアに同情したのか、さくらが


「少しだけだよ、本当に少しだけ許してあげる 」


「わーい、ありがとう さくら !」


さくらだけでなく、サファイアまで抱きついて来たけど、他人が見たら通報案件だよなぁ~。


とりあえず、ふたりには元の猫の姿に戻ってもらった。


う~ん、サファイアの事は、栞さんには後で連絡をしておくか。

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