日傘

積まれた雲を目掛けた帽子 風に飛んで 

追いかけて 辿り着いた炎天下


落ちた濃い影、恋焦がれ

夏野、寝転ぶ花の匂い

想像力が肌を焼く

子どもには分からないらしい


積み木の塔を目指した帽子 風を切って 

息を切らして 倒れ込んだ僕の背に

日傘の影が落ちた それがあなただった


落ちた恋、影追い、追われ

夏の昼間、海の匂い

想像力が肌を焼く

大人になれば分かるらしい

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