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  • 美しい孫娘の死に、自分を恥じた老婆は自ら死を選んだのですね。
    どんなに悪事を働いていても、人間には悲しみや後悔の気持ちが
    ある事が分かりました。悲しい死を遂げたお二人、
    どうぞ安らかに・・・。

    作者からの返信

    姥ヶ池は、今では浅草の公園内に申し訳程度に残っていますが、この鬼婆がいた頃は、かなり大きな沼だったようで、うら寂しい雰囲気だったみたいです。どちらかというと、他に人家も見当たらないポツンと一軒家の不気味な感じだったかもしれません。旅人も、おそらく魔境に吸い込まれるように、フラフラと鬼婆の家の戸を叩いたものと思われます。

  • 生きるためにそうするしかなかったのでしょうね。決して殺人は許される行為ではありませんが。

    今の時代でも通じる部分があるように思えました。

    人間の哀しさと醜さが垣間見えるようなそんな作品に感じました。

    作者からの返信

    5年ほど前に、
    浅草の花川戸あたりを散歩していましたら、
    公園の一角に「姥ヶ池」の碑がありましたので、
    それでこの鬼女伝説を知りました。
    現在は小さな人工池にすぎませんが、
    この当時は隅田川にもつながる
    大きな池だったそうです。
    (明治24年に埋め立てられたそうです)
    妙音院の「石枕」は、
    本当に実物なのか、否か、
    今となっては誰にもわかりません。









  • 子供の頃は怖いのに、大人になると総じて物悲しく感じるのは鬼女物の不思議な魅力ですね。
    素敵な語り口で、新鮮に読ませていただきました。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    御作の雅の世界とは異なる、
    浅ましくも酷い奇譚物ですが、
    旅人殺しはおそらく
    諸国で頻発したんでしょうね。
    にしても、妙音院所蔵の石枕、
    たぶん後世の僧侶が
    話に合わせてつくった贋作ですよね。

  • 泣いた泣いた。ごはん食べながら泣いた。
    伝承の哀しさ。いとおしさ。
    みんな生きて、いきたね。

    作者からの返信

    ごはん食べながら泣いていただいて、
    ありがとうございます。
    御作『ふろたき女と、鬼の姫』も、
    結構泣けましたよ。
    お互い頑張っていきましょう!

  •  怖いというより、哀しい物語。
     どちらを向いても救われないお話ですね。

     貧しさは、人を狂わせるのですね。
     

    作者からの返信

    浅草花川戸公園の姥ヶ池(今は人工池)のほとりに、
    当時をしのぶ一基の碑があり、
    「日は暮れて野には臥すとも宿借るな
             浅草寺の一つ家のうち」
    という古歌が残されています。



      

  • 何とも哀しいお話ですね。
    老婆の悪行もさることながら、それほど喰い詰めていたのでしょう。

    作者からの返信

    この奇譚は、後世になるにつれて、
    次第に抹香臭く歪められ、
    美しい少年は、実は浅草観音様の化身で、
    老婆の悪行を諫めるために現れたのだとかと、
    脚色されるようになりました。
    ですが、
    少年がもし観音様の化身だったとしても、
    心のきれいな孫娘の頭を叩き割り、
    悲惨な憂き目にあわすでしょうか。
    脚色も上手にしないとダメですね。
    (浅草寺の非才な僧侶によるもの?)