4月21日

新幹線で名古屋へと向かい、名古屋~三重県四日市へ。この日は作家友達の浅田千恋さんと飲みにいく約束をしていたのだ。


四日市は繁華街ではあったが、春灯という季語をそのまま表しているようにぼんやりとしていた。夕暮れ後の青黒い空と、とても似合う街だった。合コンに向かう男女、少し古い時代っぽいヤンキーたちの叫び。そこかしこにエネルギーがあふれているように感じた。


四日市の商店街を歩いていると、肩を叩かれた。浅田千恋さんだった。スマートなたたずまいで清潔感がある。私の所属している作家グループのリーダー格である。娘さんへのお土産にキョロちゃんBOXを、ご自宅へのお土産に崎陽軒のシュウマイをお渡しする。お店を予約していなかったので二軒連続で入れず、地元の中華料理屋へと向かい炒飯とラーメンを食べビールを飲んだ。



それから「カラオケ行かない?」と誘われたのでカラオケへ。私へのリクエスト曲が、徳永英明と懐かしいものだった。私の選曲は、以下のとおりだったと記憶している。


「Still Love Her (失われた風景)」(TM NETWORK)

「夢を信じて」(徳永英明)

「糸」(中島みゆき)

「ろくなもんじゃねえ」(長渕剛)

「Pleasure’91〜人生の快楽〜」(B'z)

「最後の言い訳」(徳永英明)


カラオケを終え、お別れの挨拶をして特急「ひのとり」に乗りこむ。この新しい特急に初めて乗ったが、そこかしこに快適さが感じられた。窓の向こうは闇ばかり。夜の色が、わずかな水平をともなって後方へ流れていく。

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