第51話 家族三人だけの夕食の始まり? (11)

 カチャ、カチャ。


 カキ、カキと。


 俺が二階の部屋──。伯母さんから『新ちゃん、今日から、この部屋を使用して』と言われ、使っている部屋は、どうやら従姉の姉ちゃんの隣の部屋らしいのだが。その部屋は俺が居候としてくるまでは、倉庫として使われていたようで、伯母さんから。『新ちゃん、少しばかり埃っぽく、匂いがあるかもだけれどごめんね』と謝罪をされた。


 だから俺は伯母さんへと『大丈夫! 大丈夫だよ! 俺の部屋なんて、もっと埃っぽくて汚れているから』と、『あっ、ははは』と笑いながら告げ。その後は素早く学校の宿題は済ませ、今は学校の授業の予習、復習を一人コツコツとしている最中……。



「新ちゃん、ごはんよ~!」


 すると伯母さんが一階の部屋から、俺を呼ぶ声が耳へと聞こえてきた。


 だから俺は「は~い」と明るい声音で伯母さんへと声を返して、自主勉強! 作業をする行為を辞め──。ノートの上にシャーペンを置けば。俺はコタツ机──テーブルに手をかけ、立ち上がる。そして部屋の出入り口へと向かい。部屋の扉を開け、部屋の外へと向かう。

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