第42話 家族三人だけの夕食の始まり? (2)

 でも、照明伯父さんは、俺が幼少期の頃と全く変わらない様子で接してくれる。


 そう伯父さんは、俺に対して満身の笑みを浮かべながら気さくに話しかけてくれた。


 だから俺は嬉しい、歓喜するから伯父さんへと。


「ありがとうございます!」と、またお礼を告げ。


「じゃ、俺、伯父さん、伯母さん……。二階で宿題と予習、復習するからごめんね」と告げる。


 だから伯父さんは「えっ!」だよ。


 だって伯父さんも家の両親から、俺の頭、脳の方は余り芳しくないとは聞いてはいる筈だから。


 だって俺自身、本当に頭が悪くてね。受験しても受かる高校があるか、どうか分からないと、中坊の頃に俺は太鼓判を押されたから。それを知っている伯父さんは少々驚愕したみたいだけれど。少しばかり間が開けば。



「……新作は予習、復習するのか……。それは偉い。凄いなぁ」と。


 伯父さんは、自身が着衣をしていたスーツを脱ぎながら微笑みつつ、俺の事を褒め称えてくれた。


 だから俺は幼い頃のように、「うん」と素直に、可愛く微笑みつつ頷いた。


「……お父さん、新ちゃんね? 高校から帰宅をしても、二階でずぅっと勉強ばかりしていたのよ。だからうちも本当にびっくりしてね……。でも凄いと思わない? お父さん」


 俺が伯父さんの会話を傍から、穏やかな表情……。嬉しそうに見ていた伯母さんも、俺がガキの頃よりも偉くなったと褒め称えてくれるから。俺はマジ、本気で嬉しいなと思えば。


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