青年物語
orphen001
第1話 序章
(お母さん、、、お母さん、、起きて、、お母さん、、)
(太郎、お前の手には、人を幸せにする力があるんだよ.
それを活かしなさい、、太郎ありがとうね)
(お母さん、、お母さん、、、)
太郎は、目を覚ました。泣いていた、、、夢をみていた。
20年前、帰省中の高速道路で、トラックの居眠り運転による衝突事故によって太郎の父と母は、この世を去った。
太郎は、母に包みこまれるように、抱かれていて、奇跡的に助かった。
両親を亡くした太郎は、田舎の祖父と祖母に育てられた。
その後、田舎の小学校、中学校、高等学校を卒業し、地元の工場に就職。
平凡な人生を、歩んでいた。
雅三(祖父)「太郎、お前も、もう28だろ、そろそろ結婚しねーと、誰かいるのかえ?」
太郎「いやだな~、じいちゃん、誰もいねーよ。ずっと、じいちゃん達と暮らすんだよ」
雅三「じいちゃん達は、先に死んじまうんだ。お前が、一人になっちまうかと思うと心配でしょうがね~」
アキ子(祖母)「太郎は、優しい子だから、大丈夫だよ。じいちゃん」
アキ子が言うように、太郎は、本当に優しい子だった。そして、28年間、女性とまともに話すことすら出来ない奥手な青年であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます