エセ邪教集団に強引に幸運になれる壺を買わされた俺氏、なんの因果か異世界で壺に転生してしまったんだが……〜それはそうとマジでTUBOtueee!!!なんだが?〜

堕落しきっただいてんし(笑)クゥーウェル

幸運の壺による幸運の壺の為の異世界転生何だか砂漠の国に危機が迫ってるらしいので一肌脱ぎます!って脱ぐ肌無いんですけどね

第1話 エセ邪教に俺氏、幸運の壺とやらを買わされた挙げ句、その壺のせいで死んでしまったのだが……今から入れる保険はあるのだろうか

もうイチョウの木が紅葉してきた頃だというのに、まだ五月蝿く鳴く蝉が残夏を思わせる初秋の候、現在進行系で俺の頭を悩ませる自体がここ数日起きている。それは……


ピンボーン、ピンポーン、ピンポン、ピンポン……ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン…


「はいはいはい!今出ますから!近所迷惑なんで辞めてください!」

そう、これだ。何度も鳴らされるインターホン。ここ数日ずっと鳴らされているせいか、すこしでも放置すると、近所のオバサンから説教プラス変な噂まで鳴らされるのだ。しかもこのインターホンを鳴らすやつが……


「やぁっと開けましたね!瓶名瀬かめなしさん!」

そう言って起こってます!とばかりに手を空中でポカポカとする外見幼女のやべぇやつ、新手の宗教集団の教祖を名乗るやべぇやつだ。大事な事なのでやべえやつと2回言いました。


「で、今度は何の用事だ?この前みたく近くの公園で教団の儀式をしたいからと警察署から許可を取れって言う話はもう無しだぞ」

こいつには本当にコリゴリだ、夜の公園でサバト(BBQ)を開いたり宗教勧誘(ボランティア活動)だと色々な事に巻き込まれているのだ。

その度に俺のご近所さんからの評判が下がって今では地を軽く突き抜けてゴミを見る目になってきている……


「何ですか!その言い方はまるで私が瓶無さんに無理矢理押し付けているみたいじゃないですか!違いますよ!」

いや、押し付けてますが???

「って、あぁもう!話がそれちゃうじゃないですか!そうじゃなくて、何時も頑張ってくれてる貴方に良い物をあげます!」

い、嫌な予感しかしないんだが……


「それは〜〜、じゃじゃ〜ん!☆キラッ、幸運の壺〜〜今なら何と三千円!100万円の所、何と赤字覚悟の三千円です!」

当たった所か最悪じゃねぇか。教団の信者さん(しかもボディビルダーみたいな肉体の斉藤さんと佐藤さんじゃねぇか)に縦に一メートル横に3メートルもある大きな壺持たせてんじゃねぇかよ。


ボソッ「いらねぇ……」


「えっ?い、今なんて言いました?い、要らないんですか?せ、折角私が一週間掛けて作ったのに…」そう言って泣き出すエセ教祖、流石にこれは俺が悪いよな?


「はぁ〜、仕方が無い、貰っとくよ……三千円だろ?ほら…でも、どうやって家に入れるんだ?横多分入らないだろ?」

野口を3枚教祖に渡しつつ、そう言ってドアを指差すと、そこには幅1メートルも無い様な、何処にでもある普通のドアが鎮座していた。


「フン!それなら簡単だ!我らの筋肉と!」

「姫様の作った最高の壺であれば、この位のドアなど」「「問題ない!!!」」

そう言って、壺を持ち上げながら突進する斉藤さんと佐藤さん。


「ま、待ってくれ、まだ俺がいるんだって、止まれ!!!」

ドアの前にいる俺を無視したまま突っ込んでくる脳筋タッグに声を掛けるが時既に遅し、俺はそのままドアと壺に潰れたトマトの様にされましたとさ。

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