第9話 間違い4

Cとの契約で神経がゴリゴリ削られ、なんども途中放棄しようかと思いつつも継続し、新たにリストアップしたファイルを送り、OKが出たので作業開始。


やっとの思いで20本目を納品しました!


が、Cから思わぬ言葉。



「○○は他の方が作ったので、別のものにしてください」



だーーーかーーーーらーーーー!!!


リストアップしたものを見れって言ってるじゃろがあああ!!!!


この【自主規制】【自主規制】【自主規制】【自主規制】!!!!



仕方なく新たに1本、タイトルを探し、ファイルに添付するのではなく、メッセージに直接書き込みました。



「○○というアイテムは作成しても大丈夫でしょうか?」


「アイテムではなくキャラにしてください」


「では△△はいかがですか?」


「別の方が~~~」


「では□□は~~~」


「別の方(ry」



ここでやーーーっと気が付きました。



『この人、報酬を払いたくないから途中放棄させようとしてるんじゃないか?』



今まで散々動画を作らせ、最後の最後でNG連発し、途中放棄させて無償で動画を手にしようとしてるんじゃないか?



味方サイドはコンプリートしてるって話だし、アイテムも一部「他の人が作った」って言ってた。


最初は別の方にお願いをして素材を集め、自分で編集しようと思ったけど、めんどくさいから投げ出したのでは?


残り1件でNG連発してるし、その可能性はかなり高い。



そこで質問を変えてみました。


「他の方が作ったとおっしゃってますが、こちらでは確認することができないので、何を作っていないのか教えていただけますか?」



返事がない。ただの屍のようだ…



数時間後、返事がきましたよ。



「作っていないのは□□です」



あんたさっき、「それは他の人が作った」って言ってたじゃーん!


そのことをメッセージをコピペして伝えたところ、再度沈黙が訪れる。


「作っていないのは△△です」


「そちらも〇月〇日、〇時〇分に他の方が作ったとおっしゃってました」


こんな感じで永遠とメッセージのやり取りをしていたら、とうとう出ましたね。



「〇△がまだです」


〇△はキャラの紹介動画。


立場がコロコロと変わり、NGが出たもので、動画もファイルもすべて残っているもの。


速攻で納品し、完了報告をしました!


Cはこれに諦めたようで、金額の変更申請をしてきました。


表記されていたのは2000円(税込)


元々、税別で表記されていたのを修正したかっただけのようです。



計40000円だとばかり思っていたのですが、20本で2000円(税込み)。


つまり、1本100円(税込)


ここから手数料が20%引かれる事実を考えると、1週間寝込みたくなりましたね。



でもね、これまでのやり取りで分かったことがあり、相手は日本語が通じない。


以前のように「おかしい!」と声を荒げても、通じるかどうか…


「ニホンゴワカリマセーン」で返される可能性や、「じゃあ払わねーよ!」なんて言われる可能性も大。


ここはすんなり引いたほうがいいと判断し、この金額で合意しました。



支払いもすべて終えた後、Cから驚きの言葉。


「できれば継続していただきたいのですがいかがでしょうか?」


「お断りさせていただきます」


サクっとお断りし、2サイトを見比べる日々が再来しました。


もちろん、Cはブラックリストに保管しました!

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