第10話 ダークエルフにもらった剣!
「・・・・・じゃあ、次は俺が魔物を倒してそのドロップアイテムってやつを狙ってみようかな?」
俺がそうつい口走ってしまった後に俺たちの前に現れた魔物の頭の上には紫色の『D』という文字が浮かんでいた。
つまりあの食人植物より数倍強いわけだ。
それはちょっと不安になったのだが、ああ言ってしまったのだからもう跡には引けなかった。
「じゃあ、俺がこれは一人でやっつけてみるから!」
ほんの少しだけ、アリシア・バーセムが手を貸してくれることを期待していたのだが、彼女はこう言って俺を送り出したのだった。
「ケンゾー、レアドロップを期待してるぞ!」
レアドロップ?
貴重なアイテムってことか?
まったくこっちの気も知らないで!
俺はそんなことを思いながら、その『D』の紫の文字が頭に浮かんだ魔物の方へゆっくりと近づいていった。
その魔物は蜘蛛の化け物のようなやつだった。
だが、その顔は牛のようで、もしかしたら食っても旨いかもとか俺はアリシアに影響されてそんなことを考えたりしていた。
ダークエルフからもらった剣が光を放ち始めたのはそんな時だった。
それは剣を握っている俺が眩しくて目を瞑りたくなるほどの眩しい光だった。
その光の中で剣がなんと驚くことに剣が喋り始めたのだ。
『あなた様が新しいわたくしのご主人様でございますか? ご挨拶が遅れて申し訳ありません! ついうとうとと眠ってしまっていました。ぶたないでください! ・・・・・・嘘です! ぶってください! ご主人様! 思いっきりぶってわたくしめに新しいご主人様のお力を味わわせてくださいませ! さあ、思いっきり! 気持ちいいのをくださいませ! お怪我のないよう
聞いてないなあ、こういうの!
あのダークエルフさん我が一族に伝わる貴重な剣みたいなこと言ってたけど、もしかして厄介払いしたかっただけなんじゃないのか?
―――――――――――――――――――
第10話も最後まで読んでいただきありがとうございます!
ここまでお読みになって、もしちょっとでも「なんかおもしろそう!」「これは期待できるかも!」と思っていただけましたら、以下のリンクから作品フォローして続けて読んでいただけるとめちゃくちゃうれしいです!
☆☆☆評価も作者の励みになりますので是非応援よろしくお願いします!
https://kakuyomu.jp/works/16817330655795975585
―――――――――――――――――――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます