第2話 通う。まだフラれてない。

 二日目。

 昨日とほぼ同じ時間にカフェに入る。昨日と同様、オープン時間からあまり経っていないので店内は空いている。よし、この時間ならレジでたくさん話しかけられるってことだ。


(あ、今日もいた。【かわいいちゃん♡】)


「おはようございます。あ、昨日も来てくれましたね?」


 あああああああっ!覚えていてくれたのねーー!!(大歓喜)


「覚えていてくれたのね。ありがとう、嬉しいな。昨日のベリースムージー美味しかったよ!今日は別のも試してみようかな?」


「あ、じゃあ、長芋とバナナのもとろとろでおいしいんですよ♡」


(また語尾っ!)

「語尾・・へへ」


「ごび??」


「あ!ええと、ゴビ砂漠並みに喉渇いてて、、じゃあそれを。」


「そうなんですねぇ。ふふ、おもしろい。カラッカラですね、大変♡」


「か、かわいい。。」


「え!?」


「あ。いやぁかわいいなって。話し方とか明るくていいねって。」


 つい言っちゃったように見せかけていますが、自分の意思で言いましたとも。


「え。うれしいです。お客様もすごく優しくて私ありがたいですよ?♡」


 どぉうぎゃぁーーー!!脈がっ!脈測って!ていうか脈あり?!!


「み、みゃく・・・」


「みゃく??」


「あ。山脈のこと考えてたの。生まれた時から山が好きで。」


「?」

「じゃあ、お席でお待ちくださいね♪」


「ありがとう。楽しみだわ♪」



(私、長芋食べると口がかゆくなるんだけど大丈夫かなぁ。。)

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