春の終わり

線路に並ぶ桜並木が、風に吹かれて手を振った。散ってく花弁は優雅なもので、春はまた来ると余裕を見せつけてくる。そんな中を、あなたを乗せた電車は、なんの迷いも躊躇もなく僕の前を通り過ぎた。舞い上がる花びらは、僕の春の終わりを祝福しているような気がした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る