反復横飛びで成り上がる英雄譚!!

ユニ

第1話 反復横飛びで成り上がる英雄譚!!

反復横飛び

反復横跳び(はんぷくよことび)は、スポーツ種目の一つ。1メートル間隔の三本の線を引いた上で、敏捷性を競うスポーツである。小学校のスポーツテストの種目としても採用されている

(ウィキペディアより)


スポーツだったのかっつ!!!!今明かされる驚愕の事実っつ!!!!

この機密を知る者など、どこにいたであろうか?!!


つか、別に知りたくないし?

スポーツとして反復横飛びするっての、どうなの?

「おまえ、部活動決まった?」

「うん、反復横飛び部にした」

??????????????????????????????・・・・

ってなるよな?

つか、どういう競技になるのか小一年間問いたい!


さて、

スポーツの最も肝心なところは「余計な筋肉を付けない」なのだ!

陸上のスプリンター、プロボクサー、余計な車重を落とし、かつ、必要な筋肉のみ維持する。だから見よ!あの真剣の如く洗練された本物の肉体美!!

で、

だ、

反復横飛びに必要な筋肉、および、邪魔な筋肉。

つまり、横移動以外の筋肉は邪魔ぁ!いらなぁいっ!!

ということで、常に「カニ歩き」をせねばならない毎日!!

これほど過酷なスポーツはかつてあったろうかっつ!!!???


ねぇよ


で、

「競技」だよね

場所

でっけー体育館、東京ドームくらいの。

で、

そこにずらーーっと、一面に選手が碁盤の目のようにならんで、

バンッ!!

合図と共に全員しゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃか

って・・・

中には最初、皆と逆に行って、すんげー目立ってるヤツいたり?でも今更ってやり直せないしーw

足もつれたり疲労で膝かっくんになったりした者達が脱落。最後に残ったのが優勝、というデスレース!!

過酷だねっつ!!!


そのスポーツの連名が「反復横飛び連盟」。

「うちのとーちゃん会長なんだぜ?!!スポーツの連盟の!」

「おお!すげーじゃん!!」

「おお!!で、何何?野球?サッカー?!」

「h・p・よk・び・・」

「「あ?あんだって?」」


とかあるとかどーとかは全くしらんけどっ!!


いや、んなことどうでもいいのだ。


なぜ?、なぜ反復横飛びなのか?

秘密は後々明かされる!!



ーーー



某月某日

肌寒くて気付いたら、、ここは森の中・・・どこの?


「いてててて・・」

太い木に寄りかかって寝ていた。

背中もけつも痛い。

どのくらい寝てたらこんな痛くなるんだろ?

つか、もう尻の下の土が俺の体温で温まってるくらいじゃん!

・・・いや、そんなことはいんだよ


「ここはどこ?私はだれ?」

声に出してみました。

うん、声は肌寒い幾分乾いた空気によく通った。

誰しもが言ってみたいセリフダントツ上位な言葉だ。今のシュチュエーションを逃すわけには逝かなかった。



つか、

なぜこんなにシーンとしてるんだ?

森の中なのに、何の音も聞こえない。

自分の耳がおかしいのか?

辺りを見回し、手の届くところにあった小枝を手にとって折ってみる。

ポキッ、

小さい音は確かに聞こえた。

「よし、俺の耳グリーン!」

・・・これは少し違うか、、、焦ってはいけない、まだまだ名セリフを言うチャンスは多かろう。


・・・俺の名は、忘れた・・・


いや、、、やっぱ確認しとくか

「玉田与助(たまだよすけ)、こんな名だが、レッキとした平成男児である。」

うん覚えてた。でもこの際なので改名しようかな、どーせ異世界とかだろ?これ。わかってた。


さて。

うん、夢だよな。夢の中で「これは夢だ」と判るのって、凄く珍しいんだって聞いたことある。

俺は今、レア体験をしてるんだ!!あっはっはっは!!しかも異世界舞台!!!あっはっは!!!


「飛べっつ!!!」

・・・・

自分が浮き上がるように想像して・・・

・・・・

背中に羽が生えたの想像して・・・

・・・・

サイコキネシス!自分を上に持ち上げ・・・

・・・・


まぁいいや、、夢の中でも好き勝手出来うるというわけではないわけで・・・

いや、魔法が無い世界かもしれないのだよ?




某月某日

肌寒くて気付いたらまだ森の中

目の前には星明りに照らされる古びた小屋風新築?のログハウスが。

勿論中には明かりは灯っていない。

ドアノブに手をかけるが、ノブではなく取っ手か・・・

押して開けるタイプなのね・・・ひいちゃってたよ、鍵掛けてるんか!っておもたヨ!


いやさぁ、ぼーーーーっとしながらも、無意識で歩いていたのよ、途中から。すげーな俺?、しかも小屋に激突するまえに気がついたし?!・・・・疲れてるんだよ、、腹減り過ぎなんだお・・・のどからからなんだよっ!!

あのね、あそこにいたらそのまま餓死コースだったからね!せっかくの夢なので堪能したいよね?!!なのでとりあえずあがいてみたのだ。てきとーな方向にあるいたのだ、つか、歩きやすい獣道?みたいのを辿っただけだけですが?



で、この小屋の中には星明りが幾分届くだけで、暗い。が、それでも見えるんですが・・どーでもいいか。

猫目ってこーゆーのかな?


食堂のテーブル?の上には1つだけローソクのある燭台、取っ手があり持ち運び用の。

その横に・・・なんだろー?四角の?ライター?、、、持つと手触りは石?、腹に凹みがありおやゆび、ポッ!

親指を置いたら小さな火が端の部分から出た。ビクッとして手を離してしまったが、もいちど親指を置く。

と、どうだろう!小さい火が点きっぱなし!もろライターじゃん!!


ま、いいか。ろうそくに火を灯す。


部屋の隅まで明かりで見えやすくなったら、水瓶と小さめの竈があった。竈の横には細めの薪?が少し積み重ねてある。

上のを手にとってみる。誇り高き薪、うん、ほこりが積もってます。


「この小屋は持ち主不在!、今から俺様が・・・・借りるっつ!!!」


まぁ、小心者だからね、仕方がないね。もし持ち主帰ってきたら謝るね、ジャンピング土下座で!伊達に土下座衛門って言われてなかったしね!うそだけど!


薪で湯を沸かし、茶葉らしき何かがあったので淹れて、テーブルに着いて茶をすする。


「はぁ、やっと落ち着けた・・・。」

うん、昨日の夜明けから歩きっぱなしだった。


・・・・・茶を飲んでから気がついた。

あの水瓶の水、超古いんじゃね?・・・

少し様子見・・・


でもそれ以降、腹がおかしくなったりはまったくなかった。沸かしたから?、まぁ、なのでおkなんだろう。

空腹で死ぬ直前でも、一瞬落ち着いて腐敗とか確認しような?!!



この小屋でのいろいろな結果、食料はそこそこ見つかった。乾物?いわゆる干し肉っぽいもの、小さめの開いた魚の干物、果物の水煮?瓶詰めになってるやつな。

水は、ふ、不思議なんだな?だな?、、水瓶の水が減らないの?なぜ?、って思ったね。

いわゆるアレだ、期待していたモノだろ?、魔法ってやつだろ、きっと!

そう、これはきっとが叶う夢物語なんだよ!たぶん、きっと!、もしかしたら!!

(違った場合の精神的ダメージのそなえて、布石を打って置きました!!)




某月某日

でだな、

それから、ココ数日この1K?のちいさな小屋のいろいろをいろいろしてましたら、3日目くらいから?気付いたのその日な!

狼っぽいのにこの小屋が囲まれてるようです。やつらに角とか体がでっかすぎとかないので、ふつーの狼?、いわゆるアレだ、魔獣ってんじゃないんだっぽい?見た目で。


まあ俺には食料あるし、水無限だし?多分?いつか水瓶の魔力切れたら終わり?なんだろーか、、、しらんけど・・。




某月某日

で、夢だからって思い出した時、ステータス!って言ってみた。

うん、そんだけ。何も出てこなかった、少しショックだった。S(少し)S(ショック)だね?


いまだ狼は近くにおらず、林の木陰からたまに顔出す程度。リーダー的な1匹が、こっちを見れる範囲内に伏せて寝てる?たまにこっちみてる。こっちみんな。距離、50m以上100m以内?その間くらいっぽいんで7−80m的な?


で、俺は毎日食っちゃねしてると「暇でぶくりそう」と思ったね。ガキの頃から動くの好きだったんで、もう小屋内でやることナイんで暇でしにそう。

で、

狭い範囲での運動、しかも俊敏な運動、てんでいろいろやってみたけど、アレだ、

こういう場合こその

反復横飛び

なんだろうな。

発明した人って、狭い独房とかの生活長かったんじゃね?


で、毎日暇にあかしてやってたら、気づくと一日中やってる自分に気がついた。

あれだ、運動しているとアレだ、時間忘れるね?ね?


腰から下がなんかパンパン?ズボンもう履かなくっていいかな?一人だし?ってんで、今はおパンツ一丁のみである。

寒くナイのでおk.運動しているから暑いくらいだ。しかも水ふんだんにあるんで、水浴びできるし。




某月某日

その後、何日たったかわからんが、

気温が上がっているようです。季節は夏?暑気?に向かってるようです。森があるのでさほど暑くはならんかな?って一瞬思ったが、アマゾンは熱帯雨林だし?、でもよく思い出せば熱帯雨林ほどの森でもなかったんじゃね?知らんけど、んなとこ行ったことないからね?。


なので、日本に遠からずとも当たらず?なってったっけ?、まぁそんなとこだ。




某月某日

今暇なのと今後不安なので、

脳内オレ様会議を行う。会議は声を出して行うとより効果的になるので、ダレもいないんで堂々と一人でしゃべくり倒します。


「んじゃ、俺様会議始めます。議題は、”どうするよ?今後”、です」

「はーい、」

「はい、俺A君」

「えーと、どうせ夢でしょ?、んじゃお姫様出てくることを願えば?」

いきなりぶちかますバカ。

「異議あり!!俺はいきなり美女とかしゃべれねー!!」

「「「「禿同っ!!!」」」」

「他のメンバーの意見イッチのため、却下します」

・・・・・・


「・・・んじゃどーすんだよ、一人でさびしくねーの?折角の夢なのに?」A

「・・・・んじゃ、なにしたらいんだ、あ、犬でも飼う?」B

「外にいるじゃん、でっかいのいっぱい」C

「却下な、食われる。奴らは俺を飼い主ではなく餌と見ているぞ?」議長

ああ、そうだったな、と、皆がざわつく。


「・・・・テイマーの魔法とか、そーゆーのとか無理なのか?」C

「おう、議長、試してみろや」B

犬飼いたいんだなB、、、って結局俺だけどw(議長)


いろいろ詠唱とかしてみた。全くうんともすんとも?。

全員がっかり。

水瓶に魔法がかかってるんだから、水瓶触りながらやってみろとかライターがいんじゃね?とかいろいろ意見だし、ぜんぶヤッてみたがまるっきり。

もうね、何のための夢なんだかまるっきり意味わかりません。



「・・・ホラーに向かってんじゃね、ソノ間際で目が覚める、ってんじゃねーだろーな?」D

こういうときだけ発言するD。皆から小突かれる。


「いや!単なる冒険ものかもよ?、なんか工夫して狼倒して森の王者に、とかさ!」

「SF系かもな、工夫でどんどん森を発展?乱獲?開発という名の破壊して、破壊魔王になるとかさ!」

(((だめじゃん?)))


「方向性を決めたいね?」議長

「おう、そっか、どうあがいても主人公な夢の持ち主が決めていんだろーな?」C

うん、知らんけど。


「わりぃ、犬だけは確保たのむな?できればおっきいのがいい。」B

ああ、ウチが狭かったんででかい犬とか視野になかったからなぁ、、と全員思う。って俺だけだけどね!(=全員俺)


結局、結論は

「犬をどうにかして飼う」

だけが決まった。

他は、今まで通りでいんじゃね?だけだった。




某月某日

ある朝、

俺は何気に扉を開けて外に降り立つ。

朝日がまぶしく、朝の空気が気持ち良い。


で、

おもむろに

反復横飛びっ!!!


いっぺん、広いところでやりたかったのだ!!中狭すぎっつ!!いい加減我慢限界っつ!!!


この小屋周囲は、都内の学校の運動場くらいの、森の中にぽっかり開いた空間。半径5−60m?、中心に小屋がある。


森のこちらに近いあたりからいくつもの視線が感じられる。

よし、見せてやろう、俺様の反復横飛びをっ!!

壁にぶつかんないで、おもいっきりできるっ!!今までの最速チャレンジだっつ!!


たっ、たっつ、、たたっ、たたたっ、たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた・・・。

「ふう、少し温まったかな?」

うん、反復横飛びはナイーブなスポーツなのだ。筋肉をいきなり使ったらあぶない!しらんけど。


何度か体をあたため、いいかな?って思ったくらいから徐々に速度を早め、、、


ずざざざざぁーーーーーーーーーーーー

ああ風が気持ち良い、一瞬だけだけど、次の瞬間逆風になるけど、気持ちよいと思えばそうなんだよ?

俺のもうその視界に何も入ってこない、、、はずだった。小屋の中ではなんかを見てると酔うんでね、乗り物酔いみたいな?


が、

ここは外。おんもである。視界は広く深く遠くまで!

あー、2kmほど先の木の上に木ノ実がなってるなぁ、、さすが空気がきれいだとすげーなーなどと、視界の良さに感動している。


その体は勝手に反復横飛びを続けている。

日が高くなり、、、俺の影が朝と逆になり、伸び始め、、、日がオレンジになり、、、

「あ、もう夕方じゃん、、、やめよ・・」


あれ?

視界の左下、隅の方になんか見える、、首を動かしても常に視界の左下・・・・・おや?


こほん、、、

「すくりーn、、じゃねぇよ、なんだっけ?、そうそう、すじゃーt・・・す、からだったっけ?、、ステータスっつ!!!」


音もなく、左下になんか箇条書きに現れ、、、

やっとそれらしくなった感動といったらっつ!!!



玉田与助

15歳(地球年齢)

HP:中

MP:中

スキル:反復横飛び


・・・・

・・

これだけ?

「ステータス詳細っつ!!」

っても変わらず。


「やるきネーナ?」

思わず怒りから声に出す。

あ、増えた、

スキルに

「威圧」が追加された。

と、

森から、狼のいた辺りから気配がほとんど消えて、、、


ほう、

虫除けみたいな?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る