逆境に負けず、恋せよ乙女たち!

魔物から国を守るため、苦しい思いをしながら決壊を張り続けている《国守りの魔女》のルーシェ。
しかし無実の罪を着せられてお役御免となり、婚約者である王子からも捨てられてしまう。

今まで国を守るために頑張ってきた女の子に何と言う仕打ち! お前らに人の心はないのかー!
するとそんな読者の気持ちを代弁してくれる人が。それはルーシェの幼馴染みの青年、ジオ。彼はルーシェを虐げた人達とは違い彼女の事を信じ、ラブな雰囲気を出してくれています。
ルーシェの受けた仕打ちは酷かったけど、彼がいてくれたおかげで世の中捨てたもんじゃないって思えました。

ルーシェもそんなジオの事が気になっているけど、自分の気持ちの正体に中々気づけない鈍感さんです。
けどそこがいい!

本作では他にも、恋する女の子が多数登場しますけど、そのどれもが素敵。
特に気に入ったのが、物語中盤に登場するエマという侯爵令嬢。かつて自分を助けてくれた男性、ユリウスの事が大好きで、何度もアタックする姿は可愛さと力強さを感じました。