リアルざまぁ?

 近況ノートにも少しだけ書いたんですが、実は私もいじめに遭ったことがあります。

 小学生の頃です。

 学校ではなく、塾でした。

 内容は、集団無視。


 元々私は、一匹狼なので、大してダメージはありませんでした。が、やられっぱなしは癪に障るもの。

 何せ、保育園時代から、兄に「やられたやり返せ」と言われていたらしいので(実践していたとのこと)


 そのため、私は主犯格を狙いました。塾なので、席は元々決まっていない。故に、その子の後ろの席に座り……何をしたと思いますか?

 勿論、蹴ります。シャーペンの芯で攻撃します。ですが、向こうは何のアクションも無し。だって、主犯格が自ら話しかけたら、集団無視にならない。

 そこを逆手に取らせていただきました。

 どっちがいじめているのか、分かりませんね。


 そもそも、何故そのようなことが起こったのか。当時は子供でしたので分かりませんでしたが、今は大人ですから、すぐに分かりました。


 塾とはそもそも勉強をしに行く場所です。さらに中学受験をする者ならば、必須。けれど、私は違います。

 親が共働きをしていた関係で、託児所代わりに塾に通わされていたんです。


 さらに、当時の私は、学校で嫌な担任からようやく離れたのが嬉しくて嬉しくて、随分と羽目を外した行動を取っていました。

 すると、腹が立ちますよね。真面目に塾に通っている者にとっては。そこから起きたいじめでした。

 つまり、自業自得だったんです。当時の私に伝えたい。攻撃するな、と。


 けれど、攻撃していたのは、最初の内だけです。私も気まぐれな人間。飽きてしまいました。

 常日頃から、毒祖父母と戦っていましたので、無駄な体力気力は使いたくないんですよ。


 そのため、私が次に取った行動は、友達のいるクラスにお邪魔しに行くことでした。

 通っていた塾にはバスがあり、その中で仲良くなったIさんがいるクラスです。同学年ですが、在籍しているクラスよりも、頭がいいクラスへ。


 経緯は覚えていないんですが、恐らく何かを感じたIさんが心配をしたのでしょう。それで誘われて、休み時間の度にお邪魔していました。


 すると、疑問に感じる者も出てきます。何故、自分のクラスにいないのか、と。

 私は一部始終を話しました。集団無視をされていることを。だから、Iさんにも話していたんだと思います。


 ちょうどそのグループの中心人物に、私は好かれていたようで、

「私がどうにかしようか」

 と提案されました。が、面倒事になりそうだと思った私は拒否。


 さらに塾側も気づいたのでしょう。

「合宿に参加していたから、二学期から上のクラスに移動できるけど、するか?」

 勿論、断りました。勉強について行けないからです。


 そんなことをしている間も、私は平気な顔で塾に通っていました。特にアクションすることもなく。集団無視もそのまま。

 実は親に話していなかったんですが、様子がおかしかったらしく、気づいていたとのこと。母曰く、私は単純で分かり易いらしいです。


 けれどその間、色々なことは起こっていました。

 週に数回、上のクラスと合同授業があるんです。

 ある日、グループの中心人物に、誰が主犯格なのか聞かれました。勿論、私は包み隠さずに答えます。


 すると、次第に中心人物が主犯格に嫌がらせ、と言いますか、聞こえるように悪口を言うようになったんです。私もよくやる手なので、非難いたしません。

 逆に効果的なので、オススメします。


 さらに、合同授業で見る私の姿に、同じクラスの人たちも違和感があったらしく。主犯格が休みだと、次第に話しかけてくれるようになりました。


 そして六年生になり、受験する者と受験しない者とで、クラスが分かれることに。

 私は勿論、受験などしません。親も、したければすれば、といった感じでしたので。


 当たり前ですが、主犯格は受験するクラスへ。しかもそのクラス。一クラスしかないんです。つまり何が言いたいのかというと、中心人物と同じクラスということ。


 まぁ、私はその後、主犯格がどうなったかなど、興味がないんですが。何故か教えてくれる者がいまして……不思議なことに。


 どうやら、嫌がらせに遭っている、とか。孤立しているらしい、とか。


 そんなことが起こっていたらしいのです。私の知らないところで。


 さらに、どこどこに受かって、どこどこに入るらしいよ、とまた教えてくれる者がいて……。

 とりあえず私は、高校受験の時は、そこを避けようと思いました。


 実は託児所代わりに使われていたせいか、塾の中では古株。さらに兄もお世話になっていた関係もあり……。だから、そういう者が自然発生したのでしょう。

 時々、そういった為になるならない情報を教えてくれる者が現れるんです。


 しかし、あれは誰だったのか。顔も名前も思い出せません。

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