当たり前を君へ

これも猫あるあるなのだろうか。

用意した寝床では寝てくれない。

僕のベットで丸くなって居ることが多い。夜は温かいのか僕の太ももの間にすっぽりと挟まり、眠って居る。愛らしいとか愛おしいとかこう言う感情なのだと教えて貰った。ただ、起こすのが申し訳無くて微動だに出来無い。その内に痺れてきたり、体が痛くなってきたりする。他の人はどの様にしているのだろうか。気にせず、えいっ、とやるのかな。

君の頭を撫でる。温かい。猫は温かいところが好きだと言うが、それは僕も同じだなと思う。この温もりをありがとう。

足の調子も順調な様で、そんなに細い所に乗っかって大丈夫かな、と焦ってしまうほどだ。どうやら家具の角や、何かの突端がお好みの様子。自転車のサドルの上に乗ってはここで撫でろ、と言わんばかりに待ち構えている。可愛いのだが、仕事に行かなくてはいけない時でもお構い無しなのが最近の困りごとだ。

後は僕が食べている物が気になるらしい。

お決まりの完全栄養食のブロックを齧っていると毎回、それは何だ、と言わんばかりに前足を器用に使って自分の所に引き寄せる。クンクンと匂いを嗅いでつまらなそうに去って行く。

一人で美味しい物を食べてるなんてずるいぞ。

なんて思っているのかな。食い意地が張っていて喜ばしい限りで有る。

段々としろくろさんの生活のパターンが分かってきた。

同時に君も僕の生活パターンが分かってきていて、構ってもらえるタイミングを良く分かっている。コーヒーを淹れた後、シャワーの後などこっちの一息入れるタイミングでやって来ては、ほら撫でておくれよ、とアピールする。

この可愛さには抗えなかった。

君の成長が今の何よりの楽しみだよ。

しろくろさんずっと元気で居てねと、頭を撫でる。

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