大陸に覇を唱えた伝説の王、ガノン! これはその英雄の若き日の物語……

 主人公のガノンは、蛮人の出身です。その赤髪の大男は、粗末な下着と靴を履き、背中には剣を背負っている、いかにも蛮人然としています。
 では、彼は野蛮人なのか。少なくとも彼は、戦士として戦神(せんじん)に信仰を捧げ、自らを蛮人呼ばわりする者を一喝する誇り高い男です。
 作品の魅力は大迫力の戦闘シーンです。戦いに入るや否や、まるで講談師が飛び出してきて、その仔細を一気呵成に捲し立てるような臨場感があります。まるで読み手が巻き込まれたような、そんな錯覚すらするのです。
 漢、ガノンに惚れました。
 お勧めします。
 素敵な作品をありがとうございます。
(メモ、長編43、連載中、5話迄読了)