神竜戦争 儚き愛の狭間に… 心優しき暗黒神の青年と愛する少女達の物語

第1章 悪夢

第1章 登場人物紹介

『ヴァイロ・カノン・アルベェリア』

　２５歳男性の魔法剣士。この物語の主人公。１８０ｃｍ近い身長に短い銀髪、そして美形の優男だが女性に対して興味がなかった。

　しかし自分より９つも年下のリンネに興味を抱き、彼女と同居する道を選ぶ。

　自らを暗黒神と定義し、森の女神ファウナを参考にした魔法を次々と考案。

　力を持たぬカノンの民に魔法を授けることで、ミドルネームにカノンを名乗る事を許された存在。

　愛刀は刀身から柄までが全て赤い両手剣『紅色の蜃気楼（レッド・ミラージュ）』

『リンネ』

　音や声を自在に操る１６歳の少女。両親に捨てられていた処をヴァイロに拾われ同居することに。

　１６０ｃｍに満たない身長、緑髪に緑の瞳の持つ。横柄な性格だが、不思議と誰からも慕われ、ヴァイロの弟子の子供達で形成された魔導士団『黒き竜牙』のまとめ役になっている。

　同居人の域を超えたいと密かに願っているが言い出せずにいる。

『アギド』

　年齢１５歳の青い髪でヴァイロの一番弟子。四角いレンズの眼鏡をかけており、腰には２刀のエストックを刺している。ヴァイロと同じ魔法剣士を志している。

　無口で愛想が悪いのだが、『黒き竜牙』の中でも一番の実力者。

　青い髪の毛も彼のクールな性格にマッチしている。

『ミリア』

　”ございますわ”が口癖の１３歳の少女にして『黒き竜牙』の中で、最も防御系の魔法を得意としている。

　グレーの長い髪にやはりグレー系の衣装を羽織っている。そして何よりも年齢に不釣り合いな美貌を既に持ち合わせている。

　師であるヴァイロを異性として意識しており、彼と同居しているリンネに密かなライバル心を燃やしている。

『アズール』

　『黒き竜牙』の中で最も年少の１２歳の少年。赤い瞳に赤い髪。その姿にまるで合わせたような爆炎系の魔法を得意とする。

　ミリアに抱いている淡い恋心。思春期特有の興味本位なのか、本当の恋か判らずにいる。

　直情的な性格で良くアギドやミリアにからかわれている。

『エディウス・ディオ・ビアンコ』

　神の都『ロッギオネ』で自らを戦の女神と定義している。少女の様な出で立ちだが年齢不詳。

　全てにおいて白を好み、普段の着衣から正装の鎧に至るまで全て統一している。

　小さな身体で大剣『竜之牙（ザナデルドラ）』を自在に操る。まるで白鳥のような白い竜『シグノ』に単騎騎乗し、ヴァイロ等の前に現れる。

『ルオラ・ロッギオネ・ルマンド』

　戦の女神（エディウス）に仕える中で、攻撃に特化した奇跡を扱う賢士（けんし）というスキルの彼女。

　エディウスの一番弟子で、賢士の長であり、女神のことを役職と性別すら超えた処で愛している。

　とても露出度の高い服装を好む。特別な彼女だけに許された特権である。

『レイシャ・グエディエル』

　戦の女神（エディウス）に仕えし武闘派の中でも最上クラスの修道騎士。

　まだ駆け出しだが、その腕前にはエディウスも一目おいている。

　白い装備で統一を徹底しているエディウス軍に於いて、黒い刀身の刀を二本装備している。

『グラリトオーレ・ガエリオ』

　戦の女神（エディウス）に仕えし回復・支援系の奇跡が扱える司祭。

　その全てを率いし最高司祭の彼女。

　しかし気が弱く歳下のレイシャから『グラリン』と呼ばれてしまう。

　黒く切り揃えた髪に殆（ほとん）ど露出のない出で立ち。御前なので脱いでいるが、普段は深く帽子を被り、その顔すら隠している。

　如何にも聖職者といった風貌（ふうぼう）である。