やり込みゲーマーが異世界に転移したようです~ゲーム知識で知らぬ間に世界最強の魔法使いになっていました~

夜桜ユノ【書籍・コミック発売中!】

第1話 やり込みゲーマー、転移する

 俺の名前は田中英雄たなかひでお


 インディーズゲームを作るブラック会社で働く男性社員である。


 それと同時に、根っからのオタク。


 アニメも機械いじりも好きだが1番はゲーム。


 いわゆるゲーマーだ。


 RPG、アクション、経営シミュレーション、FPS。


 あらゆるジャンルのゲームをやり込んできた。


 あまりやっていないのはパーティーゲームくらい。


 友達もソフトと一緒に売ってくれてたらやるんだけどなぁ。


 そんな俺は今日も徹夜でゲームをして死んだ目で会社に向かう。


 先日買ったRPGゲームをやり込んでいたのだ。


『全ての実績を解除するまで眠れません!』を勝手に自分に課したら本当に朝になってしまった。


 まぁ、そのおかげで達成率0.001%の実績を解除できたので肉体は死んでいるが心はどこか満足だ。


「この世界、クソゲー過ぎる」


 会社に行きたくなさ過ぎて思わず呟くと、目の前が突然真っ白に光った。


 あまりのまぶしさに目を閉じると、再び開いたときには俺は見知らぬ山の中にいた。


 木々が青々と生い茂っており、見たことのない果実が実っている。


(ついにゲームのし過ぎでおかしくなったか……)


 そんな風に冷静に考えていると、初めて見たはずなのに物凄く見おぼえのある生物がぴょこぴょこと目の前を横切った。


 青いぷるぷるのボディ、色んなゲームの最序盤に登場するお約束のモンスター。


 スライムである。


 歴戦のオタクである俺は秒で理解する。


「なるほど……ここは剣と魔法の世界。異世界転移ってやつか……把握」


 とすれば、もちろんゲーマーオタクの取るべき行動は一つ。


 俺は一つ伸びをすると首を左右に振ってポキポキと鳴らした。


「さて、やり込みますかぁ」


 ――――――――――――――

【業務連絡】

 読んでいただき、ありがとうございます。

「面白そう!」

「期待してる!」

 と思っていただけましたら作品のフォロー&☆評価を付けていただけると投稿のモチベーションになります!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る