【ラノベーション】　～インスタントな世界で小説を楽しもう！　ダイブ型小説へようこそ！～

白那　又太

　あなたは、小説が好きだろうか。俺は好きだ。貴方は、ラノベが好きだろうか。俺は好きだ。では、貴女は小説を書いてみたいと思った事はあるだろうか。俺は書いてみた。読むことが好きでも書くとなると結構数は絞られるかな。

　そして、実際に書き進めてみると、様々な気付きと共にさらに多くの人間が挫折・脱落していく。たかだか４００文字程度を書き進める困難さ。２，０００文字を超えたあたりで知る自分の語彙力のなさ。読者を惹きこむテクニックの数々。投稿サイトなんかだと人気作品を見た後にコレなら書けるかも？　なんて思って自分で公開して見ても誰にも読まれないなんてこともしばしば。そんな中５話続ける事の苦難。書籍一冊の目安とされる１０万字なんて遥か遠く、完結までもっていくモチベーションの維持は鋼の心が必要とさえ思う。

　投稿を経験した誰もが一度は通るんじゃないか？

　『俺のアイデアを誰か上手いことまとめてくんねぇ？』

　『そして、首尾よく売れたらちょっとアイデア料なんかを……ゲヘヘ』

　そんな底なしの地獄に潜む俺達に蜘蛛の糸がもたらされたとしたら？

　自分の思い描いた物語が、スラスラと流れる様に文章化されるとしたら？

　そして、そんな物語を自身が体験出来たら？

　――それは、二つの特異点（シンギュラリティ）がもたらすもう一つの技術革新（イノベーション）

　――誰が呼んだか、ラノベーション