まだ途中ですが、面白いです。

  • ★★★ Excellent!!!

あくまで個人の感覚ですけど、一人語り系の作品ってあんまり好きじゃなかったんですよね。上からっぽい不快感を感じるというか、そんな感じで。

テーマは面白そうだけど、読み続けられないものが多くて、とても残念に思ってたんですけど、取り敢えず11話まで一気読みして、この作品にはそういったモヤモヤ感が全くなくて、自分好みの文章なんだろうな、と感じました。

あっさり進んで行く感じだけど、淡白を装いながらよく練られた文章に、作者様の力量を感じます。

魔物が跋扈するファンタジー世界に、前世の記憶を残し貴族家に転生した主人公、残念ながら持って生まれた魔法属性は最弱、魔力量も平民並と冷遇され、生家を追放されたところから物語は始まります。
かなり虐待されたように思いますが、しつこい被虐表現はなく、また生家への怨みつらみもあっさりしたもので、所謂ざまぁものではないようです。
個人的には、多少の無自覚ざまぁくらいあっても良いかな、とは思いますが、まぁ名前も出てこないような(出てないよね?)家族なんで、今後もそういう扱いなんでしょうね。
但し、追放後命を狙われる危険はあるみたいなので、これから絡んでくるのかも知れませんが。

なんにせよ、ろくでもない生家での雌伏中に前世知識チートで研究開発した冷遇属性の新魔法を駆使し、どのように成り上がって行くのか、といったものになるのでしょうか。

現状股肱の臣或いは仲間となる(のかな?)姉弟との出会いまで読み進んでます。

設定自体はよくあるもので、目新しさがない分、作者様の創造力が問われる作品ですが、今後の展開がとても楽しみです。

応援しています。