第8話 待ち合わせ

今日は待ちに待った土曜日。みんなで遊園地に遊びに行く日で、今は待ち合わせの駅前に居た。


「8時半…早すぎちゃった。」


私は楽しみのあまり30分も早く着いてしまった。


服装は八神先輩が言っていたようにパンツスタイルで動きやすい長袖のロンTにしてみた


「先輩に可愛いって思って貰えるかな…」


私は気づかないうちにそう思っていた。

しばらくすると由莉と咲枝がやって来た。


「おっはよー!」


「おはようございます。」


「咲枝、由莉。おはよう!」


「詩早いじゃん!」


「楽しみすぎて早く来ちゃった!」


「詩、まるで子供みたいですね」


「だってこんな大人数で遊びに行くことなんてないんだもん!」


「八神先輩もいるしね♪」


「ちょっ!咲枝ってば!!」


「ははは!でも、先輩のことやっぱり気になってるんでしょ?」


「まぁ…送ってくれる度にポンポンされたらね。意識しないわけないじゃん!」


「私は詩と八神先輩ってお似合いだと思いますよ?」


「でも、八神先輩はどう思ってるか…」


「だから、少しでも先輩にアプローチするんだよ!」


「そうですよ!詩ならきっと大丈夫です!」


「2人とも…なんでそんな自信満々で言えるの!?」


「何となくだね!」


「詩は誰にでも好かれるタイプですからね。」


「むー…なんか理由としては納得できないけどっ」


そんな話をしていると、吉川先輩が1人でやってきた。


「おはようございます。みなさん早いですね」


「「「おはようございます」」」


「楽しみすぎて早く来ちゃいました!」


「子供みたいですね」


「ははっ…さっき由莉にも同じこと言われました…」


「すみません!そう意味では無かったんですがっ」


「あ、いえ!気にしてないので大丈夫です!」


約束の時間から5分後。八神先輩と水元先輩が来た


「おっはよー!遅れてごめんね!」


「おはようございますっ」


「ん…」


「あの、八神先輩。」


「何?」


「私の服装…どうでしょうか?」


「…いいんじゃね?動きやすそうだし」


「そ、そうですよね…」


八神先輩に可愛いって言ってもらえるんじゃないかって思った私がバカだったのかも…


少し悲しい思いをしながら遊園地に行くために私たちは改札を潜った。





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