源平合戦

 壇ノ浦において、平家方が持ち出した三種の神器は海底に沈まんとする状況にあった。

 されど、朝廷側はこの戦いにおいても寄衛一族を派遣した。

 平家物語、巻十一、遠矢に

「源氏の方よりいるかといふ魚一二千這うて、平家の方へ向かひける。」

とある。

 そう、この群れに一族の命を受けた個体があった。幼帝を担ぎ、没落の憂き目にある平家一族から、回収せねばならなかった。


 幼帝が海中に没し、八咫やたかがみ八尺瓊勾玉やさかにのまがたま草薙剣くさなぎのつるぎも失われんとする時、イルカが口にくわえ、陸上にて待機する寄衛に渡した。

後鳥羽天皇は、寄衛に感謝したが…


 続く!

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