第6話 継承させる事の目的とは。

「継承させる事の目的なんだが・・」


大国主様が皆々様にお話された。

その目的とは、

次のような事だった。


『最終目的は、一つ。

皆々の精神の向上である。』


大国主「『継承』とは、あくまでも、神の手伝いであり、また、遣いでもある。つまりは、神の代行とも言える。」


須佐之男命「我々の代行など、できようか?」


すると大国主様は、

「誰でもなれるものではない。

竹内様を通し教育をさせる。

そして、代行神とも言うべく学びを受けさせる。

精神の向上など、課題に取り組み許しが出たもののみがその道へ。


又、我々が抜擢し、選出も可能だ。」


三輪明神「これには、一つ狙いがあるのだ。」


須佐之男命「狙いとは?」


大国主「『○○神』となれた者は、如何に変わるかだ。

天狗になる者、偉そうな態度な者、

要するに、『神』と言う肩書を手に入れた事で心に邪な精神が出て来る。


これと己を対峙させ、向上を目指す。


途中、曲がり邪な心になるならば、我々が全て取り上げても良い。」


三輪明神「つまり、『○○神』の名を使い、精神の向上を目指す。

と言うものだ。」



天照大御神「『○○神になりたい』

この心こそ、どのような心なのか。

そこでしょう。」


三輪明神「真に人々の向上と己の向上を目指す綺麗な心かが問われる。

と言うわけだ。」


大国主「如何でしょうか?

創造神様方々。。。」


ミナカヌシ様を始めとする方々は、静かに聞いていた。


そして、最初に言葉を出されたのは、

伊邪那岐命様だった。

「その方法は、一見悪くはないが、

だが。。かなりの間違いを犯す事になるであろう。

他国は、その『継承』を真に神自身の代わりをさせておる。


私は、神は神であり、代わりなどさせるべきではないと考える。


継承させるとどうなるかは、一目瞭然である。。


もしも、国全体を落とすようなことになればどうするのだ。。」


皆様が「たしかに。」

と言われると、


伊邪那岐命「だが、もし。

『継承』させるならば、本気でやらせるべきである。

それは、宿命とし持たせ、決してその宿命からは、逃れられぬものである。


しかも、選出はかなり吟味を致さねはならぬ。


良いか、皆々様。

我々の国、日本とは・・・

そして、日本の神とは・・・


これをよくよく考えねばならぬ。」


伊邪那岐命様と伊邪那美命様は、

この日本を生み、神々をお生みになられたからこそ、

国に対する想いは、誰よりもあったのだ。。。

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