第14話 あなたを愛して

 夜が冷えることを告げるように、夜風が俺の長く伸びた髪を揺らした。

 全てを話し終えた俺は、軽い倦怠感に襲われていた。


 終わった。何もかも全て。

 これで、今までの関係も何もかもが白紙に戻る。


 俺は、ユアの顔を見ることができなかった。


 しばらく経つと、俺の左手の甲からユアの手が離された。

 当然だ、今更こんな犯罪者の手に触れている意味などないのだから。


 ユアはその場をゆっくりと立ち上がるが、それでも俺は彼女に顔を向けることができずに俯いたままだった。


 今更、見苦しい言い訳などするつもりもない。

 ああ見えて、ユアの正義感は人一倍強いことはよく知っている。

 俺のしてきた所業は、絶対に許せないはずだ。


 ・・・・・・結局、ユアには好きだって伝えることもなかったな。


 でも、きっとこれでよかったんだ。

 この恋が実ることは決して許されないし、思いを伝える勇気も覚悟もなかった。


 これで、よかったんだ・・・・・・。


 俺は俯きながらユアが下すであろう制裁を待っていると、俺に向かって影ができていることに気付いた。

 顔を上げると、ユアは俺の目の前に立っていた。辺りが暗く、前髪で隠れてユアの表情は見えない。


 ユアは俺に向けて腕を伸ばしてきたが、その動作には明らかに殺意がこもっている。

 ユアは俺の胸ぐらを掴み、床へ勢い良く叩き付けた。


「かはッ、う・・・・・・ぐっ・・・・・・ッ」


 受け身を取ることもなく投げ飛ばされた俺の上に、ユアは馬乗りの態勢で跨る。

 また、胸ぐらを掴まれて首が絞まる。


 ユアの口から発せられた言葉に耳を傾けた。


「・・・・・・馬鹿じゃないの」


 その通りだ、返す言葉もない。


「ふざけんな、ふざけんな、ふざけんなッ!」


 ユアの胸ぐらを掴んでいる手の力が徐々に強まり、さらにきつく俺の首を締める。

 俺は当然、無抵抗のままだ。


 だが、おかしい。ユアがその気になれば無抵抗の人間の首などへし折ることすら容易いはずだ。同情でもしてくれているのだろうか。

 なら、最後に暴言でも吐いて、悪役らしくこの人生に幕を閉じるとしよう。


 ユアの手に入る力が徐々に弱まっていく。


 俺はユアがすぐにでも殺したくなるような人生最後の言葉を発言するために口を開きかけたその時、俺の頬に一粒の小さな水滴が落ちた。


 その水滴は止まることなく。

 ぽたり、ぽたりと、俺の顔に落ちてくる。


 ろうそくの明かりに照らされて、ユアの表情が俺の瞳に映った。


「なん、で」


 俺の口から零れたのはそんな言葉にもならない声だった。


 ユアは泣いていた。


 その表情には殺意などはなく、あるのはただ悲しみだけだった。


「・・・・・・どうして・・・・・・わたしに何も言ってくれなかったのよ・・・・・・ずっと、そんな辛い過去背負って・・・・・・一人で苦しんで・・・・・・たった・・・・・・一人で・・・・・・」


 ユアは俺の胸ぐらから手を離すことなく、もう一度力を込めた。


「あなたは三年間も一緒に過ごしてきて何も気づかないの!? わたしが・・・・・・わたしがどれだけ、ユウガのことを・・・・・・っ」


 ・・・・・・知っている。


 ユアが、俺に対して好意を寄せていてくれていたことを、本当は気付いていた。


 ・・・・・・だから、言えなかったんだ。

 拒絶されることが怖かった。過去を知られてしまったら全てを失ってしまう、そんな卑怯なことを考えていた。


「わたしじゃなくたっていいわよ! エリーナでも、ラルディオスでも・・・・・・他にいくらでもいるでしょ! カウンセリングを三年も続けても全く剣を握れるようにならないのは過去に何かあったんじゃないかって、皆本気で心配してた! あなたがいつか話してくれるのを待ってた! それなのに・・・・・・こんな、呪いみたいな・・・・・・」


 ユアの言っていることは頭で理解できていたし、意味もわかった。


 だけど、俺には信じることができなかった。目の前にいるのは紛れもない大量殺人者なのに、それなのに、俺に今までと何ら変わらない瞳を向けてくる。


 その事実が、信じられなかった。


「・・・・・・俺は、決して許されない罪を犯した・・・・・・その報いは、受けなければならない」


「ユウガはまだ子供だったんだから、判断力にかけるのは仕方のないことよ! 悪いのは全部それを利用した大人たちじゃない! 悪意があってやったことじゃないのなんて、今の話を聞いていたら誰だってわかるわよ!」


 違う、ユアは何もわかっていない。


「違うんだ、ユア。そういうことじゃないんだ・・・・・・悪意なんて関係ない、それに俺は利用されてなんかいない。全部自分で決めてやったことだ。俺は一生をかけてこの罪を償わなけらばいけない・・・・・・死んでいった仲間の分も・・・・・・俺が・・・・・・」


「どんな魔剣術使だって多かれ少なかれ、人を殺してる。なら、わたしたち学校の皆だって同じよ。それに、あなたは自分の信じる正義のために戦った。それが間違いだったとしても、その思いが、今まで生きてきた事の全部が罪だったみたいに言わないで!」


 俺の言っていることのほうが正しいはずなのに、それなのに何故かユアの言葉を否定することができなかった。


「・・・・・・それでも、俺は・・・・・・俺は、大量殺人者なんだ。今は学校の後ろ盾があるから問題になってないだけで、卒業しても過去の経歴が明るみになるだけで逃亡生活が始まる。俺は皆とは違う、学校で楽しんだり笑ったりしちゃいけない人間なんだ。罰を受けなきゃならないのに・・・・・・もっと苦しまなきゃいけないのに、なのに、俺は・・・・・・っ、俺はッ」


「だったら、わたしも一緒にその罰を受けてあげるわよ。一緒に逃げて、逃げて、あなたを守り抜いて、それでも駄目なら、最期はわたしも一緒に死ぬわ」


 訳が分からなかった。


 さっきから何を言っているんだ。

 俺は肉親でもなければ、恋人でもなんでもない。どこにそこまでする理由がある。

 俺の代わりなんて他にいくらでもいるはずなのに・・・・・・なんで・・・・・・。


「もしあなたが自分の罪を許すことができないなら、わたしが許してもこの世界がそれを許さないのなら。わたしにも、その罪を背負わしてほしい。ユウガの苦しみも痛みも、全部」


「・・・・・・わからない。なんで、俺なんかのために、そこまで・・・・・・」


 ユアは俯き、深く息を吐く、ゆっくりと俺に向き直り、話し出した。


「本当に覚えてない? わたしのこと・・・・・・花園はなぞの結愛ゆあのこと」


 花園。そう聞いた瞬間、何かを忘れている気がした。

 何か大切な、忘れてはいけない。

 それでも、俺自身が忘れることを望んだ過去。


 俺の人生最大の呪い。


「・・・・・・嘘だ・・・・・・だって、あの子は・・・・・・あのとき・・・・・・」


 心臓がはち切れそうなほど鼓動が早まる。


 冷や汗が止まらない、頭が痛い。


「ユウガ、落ち着いて」

「俺は・・・・・・俺は守れなかったんだ。俺のせいだ・・・・・・俺のせいで、あの子は・・・・・・ッ」


 ユアは俺の顔を両手で包み込み、額を合わせた。


「大丈夫、わたしは生きてるわ」


 その言葉を聞いた瞬間、嘘のように体の異常は治まった。

 それと同時に、忘れかけていたあの頃の記憶が少しずつ鮮明に思い出される。


 俺は子供の頃、怒りという感情を表に出すことが苦手だった。

 今でも誰かに対して怒ることは苦手だ。もちろん、怒りという感情がないわけではない。ただ、それを表現するのが苦手なだけだ。


 そんな俺にも、一度だけ激情に駆られて刀を振ったことがある。


 忘れようと思っても、それでも常に記憶の片隅に残り続ける傷跡のような記憶。

 あれは、俺が十歳の誕生日を迎えてすぐの頃だった────



 当時、社会経験が皆無だった俺はその一環も兼ねて、涼火の勧めで初の仕事に就いた。その内容は、東王国東北部に位置する花園家の護衛。


 当時の花園家は、東王国御三家の一つだった。

 言わずと知れた、超が付くほどの名家で、涼火は金持ちに対して偏見があった俺の意識改革には打って付けだと言っていた。

 正直なところ嫌ではあったが、涼火から免許皆伝を受け、鍛錬の日々から解放された喜びも相まってか、渋々承諾したのを覚えている。


 馬車を乗り継いで北帝国から周って入国するルートを選んだ俺は、十歳にして初めて西公国の外へ出た。


 移動開始から十日ほどが経ち、無事に花園家に到着した俺は、依頼の詳細内容を説明された。

 なんでも、盗賊から財産を狙われているという話で護衛とは名ばかりの盗賊撃退の依頼だった。


 やはり金持ちはずるい、そんなことを思いながら俺の初仕事が始まった。


 俺以外にも護衛の依頼を受けた人は二十人ほどいたが、俺は年齢が近いこともあり、護衛の休憩中は花園家のご令嬢の相手をするよう言われた。


 彼女は初対面の俺に名前を名乗ろうとしたが、俺はそれを断った。

 所詮は金持ちのずる賢い両親から生まれた子供、そんな凝り固まった考えから俺は彼女と必要以上に仲良くすることを拒んだ。


 だが、五日間彼女と一緒に過ごし、金持ちへの考えを俺は改めた。

 世の中にはこんなに優しくて純粋な子がいるのだと、そのとき初めて知った。

 今まで同年代の女の子と友達になったことがなかった俺は、当たり前のように彼女のことを好きになっていた。彼女の可愛らしい笑顔に、仕草に、言葉に惹かれた。


 ──そして、その次の日の晩に盗賊が攻め込んできた。

 俺は彼女を守ることだけを考えて、行動した。


 その日、俺は初めて人を殺めた。


 盗賊の人数は軽く百を超えていて、彼女の両親も、使用人たちや依頼を受けた護衛たちも助けることができなかった。

 俺には、彼女を守ることしかできなかった。


 俺はなんとか逃走に成功し、彼女と共に近くの山のふもとにある洞窟に逃げ込んだ。

 緊急時用に持たされていた通信機を使い、涼火に助けを求めると涼火は仕事で近くにいたらしく、すぐに駆けつけてくれた。


 俺は彼女に言った。


 もう安心していい、この人はとても信頼できる人で、君を助けてくれる。

 もし、一緒に暮らせるのなら、これから先も君の両親たちに変わって、俺が守るから。だから───


 俺は涼火に背を向け、不安そうな顔をする彼女のほうを見ながらそう言った。


 そして、暗闇の中でぼんやりと視界が濁った。


 ボトリ、と彼女の首が地に落ちた。


 俺は固まったまま動けなかった。何が起きたのか理解できなかったからじゃない、何が起きたか瞬時に理解したから動けなかったんだ。


 俺はゆっくりと表情を固めたまま、後ろを振り返った。

 涼火は刀を抜いていた。その刀についた血がこの惨劇を夢ではないと実感させた。


 理由を聞いてみた。


 なぜ、彼女を殺したのか。


 涼火は言った。花園家の令嬢が生きていたと知られればこの子は一生狙われる。だから、今ここで楽にしてやるのが、この子のためだと。


 いつも通りの、虫でも潰したかのような何食わぬ顔で。


 何かが、自分の中で切れた気がした。


 その後の記憶はあいまいだが、俺は涼火に怒鳴り散らしながら刀を振ったのを覚えている。

 絶望や怒りなどといった言葉で表現するには到底足りない、そんな感情を俺は涼火に初めて向けた。


 後から気づいたが、そのとき俺は初めて魔剣術を無意識で使ったらしい。

 俺は体力を使い切り、その場で意識を失った。


 その後、何日か口を聞かないまま部屋に引き込まっていると涼火が謝ってきた。


 私が間違っていた、と。


 俺は許すことができなかった・・・・・・だから、忘れることにしたんだ。


 その事実を無かったことにしようと、俺の憧れも所詮は人間だ、間違うことはある。

 そう、自分に言い聞かせて・・・・・・。


 でも、あの光景が脳裏に焼き付いて離れなかった。

 あのときの光景が俺の胸を締め付ける。そうして心が不安定なまま、俺は人を殺し続けた。


 人を殺す度に、あの記憶が少しずつ薄れていった。

 心が救われていく気がしたんだ。


 涼火の正しさを認めるために、俺が彼女の思想に近づくために・・・・・・。


 だから・・・・・・あの子が生きているなんてことは有り得ない。絶対に。


「ユアがあの子であるはずがない、俺は確かに」

「わたしは死んでないわ。あれは涼火さんが見せた幻覚よ」


 ユアが俺の言葉に被せながら言う。

 幻覚・・・・・・確かに、涼火の研究分野にその類のものが含まれていた。

 あの涼火なら、そんなことも可能なのかもしれない。


 でも、何のためにそんなことをする必要がある。そんなこと、何の意味が。

 ・・・・・・いや、違う。あの日、俺は確かに得たものがある。


 ユアは俺の目を真っ直ぐに見て、優しい声で話し始めた。


「意味なんてなかったのかもしれない。探せば、他にも方法があったのかもしれない。それでもあの日、涼火さんがあなたに残したものはたったひとつだけある」

「・・・・・・まさか」

「魔剣術。きっとあなたのためを思って、これから先の、あなたの将来を考えていたのよ」


 確かに、あの出来事がきっかけで俺は魔剣術を使えるようになった。


 でも、それじゃあまるで・・・・・・。


「全部、俺のため・・・・・・?」


 有り得ない。合理性に欠けている。

 だって、そんなの・・・・・・


「なんで、そんな・・・・・・俺に恨まれるかもしれないのに、嫌われるかもしれないのにッ」

「そんなの、あなたのことを愛していたからに決まっているわ」


 ・・・・・・愛して、いた。


 そうだ、涼火はいつも俺のことを考えてくれていた。


 涼火がなんの理由もなしに、あんなことをするはずがない。

 そんなこと、俺が一番よく知っている。


 分かっていたはずなんだ。

 でも、最後まで俺は考えることを拒否して、彼女を理解してあげることができなかった。


 涼火は常に俺のことを考え、俺に寄り添ってくれていたのに・・・・・・それなのに、俺は──


 ユアは横たわったままの俺を起こし、抱きしめた。


「まさか、あの人が黒道涼火さんだったなんてね。夢にも思わなかったわ」


 ユアは語り出した。


 当時のことを。


 俺の知らない、真実を。



 わたしが目を覚ましたときには、ユウガは意識がない状態で横たわっていて、その隣で女の人・・・・・・涼火さんが座っていた。


 このままだと、ユウガを連れて行かれると思ったわたしは、床に落ちていた剣を拾ってユウガを取り返そうとしたけど・・・・・・当り前よね、簡単に抑えられた。


 そのとき、涼火さんは言ったわ。『勘違いするな、このガキは私のもんだ。少しの間お前に貸してやっただけだ』って。


 体格が違う、経験が違う、力量も、技術も、知識量も何もかもがわたしよりも上だった彼女に心底嫉妬した。


 もうユウガしか信用できる人がいなかったわたしに、涼火さんは助言をくれたわ。


『東都剣術大学校に入学できる力をつけろ。いずれは、ユウガもそこに入学させることを約束してやる』って。


 ・・・・・・涼火さんの言葉を聞いたのはそれが最後だったわ。それからすぐに精神的にも肉体的にも限界だったわたしは、混濁した意識の中、眠りについた。


 目が覚めるとそこは小さな小屋で、知らない女の人がわたしが目を覚めるのを待ってた。


 その女の人は、洞窟で会った女の人と知り合いで、その人から剣術を教えるように言われてわたしが目を覚ますのを待っていた、って簡潔に説明してくれたわ。


 わたしはその人に五年間剣術を学んで、訓練学校に入学して、東都剣術大学校に合格して・・・・・・そこで、あなたに再会した。


 ユアは抱きしめていた腕をほどき、俺と目を合わせてきた。

 そして、少し顔を赤らめて俺の手の甲にそっと触れた。


「この学校であなたを見たときは、驚いたわよ。雰囲気が変わってたし、当たり前だけど大人っぽくなってたし・・・・・・。何より、あなたのような凄い人とようやく肩を並べる並べられるようになったんだって、少しだけ自分が誇らしかった。わたしは入学式の次の日、あのときわたしを助けてくれたお礼を一言でいいから言いたくて、あなたに声をかけたわ。でも、中々言い出せなくて。そうして、いつ打ち明けようか迷っているうちに、一年、二年が過ぎて・・・・・・いつの間にかあなたのことが好きになってた。過去のあなたに憧れていたのは事実だけど、それ以上に今のあなたが好き。優しく笑った顔が好き。知的なところが好き。怒るのが苦手なところも、すぐ考え込んじゃう癖も、料理が得意なところも、研究熱心なところも、全部好き。剣術なんて関係ない。わたしは今のあなたが好きよ。大好き」


 情熱的な告白だった。


 今までの人生で、これほどの愛をくれた人がいただろうか。

 涼火が俺に向けてくれたものとも違う、今まで触れたことのない感情──


 気づけば、俺の瞳からは涙が溢れていた。


 そして、俺はようやく理解した。

 俺はずっと、愛に飢えていたのだ。


 涼火がいなくなり、誰からも必要とされなくなってから心のどこかでいつも怯えていた。


 また一人になるのが怖かった。


 剣術以外の自分を見てほしかった。


 誰かに、この苦しみから救ってほしかった。


 ・・・・・・愛して、ほしかったんだ。


「・・・・・・もう、泣かないでよ」

「ユア」

「んっ」


 俺はユアを押し倒し、強引に彼女の唇に自分の唇を重ね合わせた。

 ユアの体温が伝わって、俺の中の奥底で氷漬けにされた心が徐々に溶けていく感覚に襲われる。


 暖かい、ユアが愛おしくてたまらない。

 俺はユアから唇を離すと、ろうそくの明かりに照らされた彼女の姿に目を奪われる。


 ユアも泣いていた。

 そうだ。まだ、俺から彼女に伝えなきゃいけないことがある。


 想いは、言葉にしなければ伝わらない。


「ユア、俺も君のことが好きだ。愛してる。・・・・・・これからもずっと、そばにいたい」

「・・・・・・知ってるわよ、バカ」


 今度はユアが俺を押し倒し、唇を重ねてきた。舌と舌が絡み合い、まるでお互いが一つになることを求めあっているかのような幸福感が押し寄せてくる。


 彼女を守りたい。

 もう、何も失いたくない。


 今度こそ守るんだ。大切なものを全部、守り切るんだ。


 必ず、俺がこの手で。



 全部、守りたいんだ────

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