ナラタケ

今スーパーマーケットに行けばエノキタケやシイタケ ブナシメジや舞茸・ナメコタケが安い値段で買えるようになったのだが、あれらは全て木に生えるキノコだ。木に生えるキノコは栽培技術が容易で家庭栽培キットが販売されているくらいなのだが・・ 残念ながら味の良いナラタケは販売されない。


ナラタケは野生のキノコの中でも格段に美味しく 栽培技術も確立されているので販売されればヒット商品になることは間違いないのだが、残念ながら農林水産省により栽培と販売が禁止されているのだ。

しかし、野生のナラタケを採取して食べたり販売をすることは禁止していない。ネットでもナラタケは普通に販売されている。それでは何故ナラタケを栽培したり販売することが禁じられているのか、それを説明したい。


ナラタケは枯れ木を分解する、木材腐朽菌の一種だ。しかし、枯れ木ばかりではなく、生きた樹木の弱った部分に寄生する樹木の病気”ナラタケ病”の病原菌として知られている。つまり生きた樹木も枯らしてしまうので林業にとっては有害なキノコなのだ。とは言っても健康な樹木には取りつかず弱った樹木に感染するので森がすべてナラタケにやられるようなことは無い。


ナラタケは樹木にとっては有害だが 人間にとっては害はなく、それどころか美味しいキノコとして評判が高いキノコなのだ。

北の地域ではボリボリとかサモダシと呼ばれていて中部ではアマンダレとかモタツと呼ばれているようだ。

(クリックして画像へ・・)

https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817330655205568798


このキノコは特徴があるので それを覚えれば採取する事が出来る。写真のように倒木や立ち枯れた木にまとまって生える事が多く 見つければ大収穫になりやすい。

ナラタケは裏から見ればネックレスのようにつばがあり 足は硬い。

傘は中心部が色が濃くなったシミのようになっており そのシミの部分はザラザラしている。色は薄い物や濃い物も有り ナラタケの種類によって違うのだが上記した特徴は同じだ。


ナラタケは5種類存在し大きさも様々だがどれも食べられる。ナラタケにはり年があり周期的に大発生することが有るので、大発生のときなら出会える確率は高くなる。そういう年は楽天でも比較的に安く販売されているので 試してみるのも良いかもしれない。ナラタケは秋のキノコで9月の終わりから10月の中頃が旬になる。


そのまま焼いて醬油を付けて食べたり、キノコご飯にして食べると美味しいのだが、キノコの煮つけや、金山寺味噌漬にしても美味しい。山間部に住む者にとっては よく知られていて愛されているキノコなのだ。





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