僕の手の中には美しい『宝石』の様な『記憶』がある。

この小説は「結晶解離病」と言う荒唐無稽な設定に目が行くが、肝心な事は主人公の少年が病気の少女を通じて、他人と触れ合う内に自分が成長する姿が丁寧に書き綴られている所である。
そして、主人公と少女の心の繋がりが深くなればなるほど、美しい「記憶」が「宝石」の様に輝いていくのだ。
これを比喩でなく実際の物として書いた作者様の力量に感服します。

主人公と少女、主人公と仲間達の美しい「記憶」の「宝石」の積み重ねを楽しんで欲しい。

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