エピソード27 HOPPER VS EAGLE攻防戦十二

 EAGLE基地内での戦いも様々繰り広げられたまだ全ての戦いが終わった訳では無いが一段落を迎えた。

 その後気を失っていた工義が目を覚ました。

 そして指令室に向かって気を失っていた間の事を司令官室に行き、灯から聞く。

 現状を把握し、その後消息不明のキメラ生命体【クロウ】を倒す為の特訓をする事になった。

 それからHOPPER基地では工義のリヒトの強化の為の短期特訓に励んでもらい時間は流れて行った。

 EAGLE基地内では休憩を十分に取った後この基地を爆発させる為に基地内の非戦闘員の捕縛、敵の使えそうなもの回収、仲間達の動けない者や戦闘によって負傷し戦力外となってしまった兵士達の避難、柏木達地下通路方向部隊の捜索、救出などをやっていると時は流れ三時間が経過し後少しで全ての事をやり終えて今も戦闘可能な兵士達が最後に幹部室に行きそこから基地爆破という行動目標でやっていった。


「お前ら後少しだがっから頑張れよ。そうしたら帰れるぞ。」

「それは待ち遠しいです!隊長。」

「ここまで何も起こらなかったのが不安になるくらいにはこの数時間新しいキメラ生命体も出えて来なければ消息不明のクロウとかいう奴の何もつかめないんで緊張は解けないんで嫌になりますよ。」

「だけどここを爆発したら長期休暇ですよ。」

「なら頑張るか!」


 と色々あったが暗い空気にしてもしょうがないので皆明るく振舞いながら話しながら作業をやっているとその時…


「うわぁー!?ごほっ…」

「大変です。急に何もなかったはずの扉からキメラ生命体【クロウ】が現れました!!今さっき兵士が一人やられました。誰か至急救援をー!!」


 と基地内の調査にあたっていた兵士達が急に走って着て助けを求めに来た事とキメラ生命体【クロウ】の出現に困惑しながらも隊長である和也が状況を把握したいジルと名乗りを上げ何人かを連れ迎え撃ちに行く。


「さぁ、貴様の時間は終わりだ。死に絶えろ!!人間。」


 とHOPPER兵士をいたぶり首を絞めいたぶるクロウの姿がそこにはあった。

 その光景を見てヤバいと感じながらもリヒトが来てくれることを信じて戦う事を新たに覚悟を決める和也。怯えながら隊長への信頼と兵士としての誇りで共に戦う事を決めた五人のHOPPER兵士達。


「ほう。お前は、リヒトと共に居た人間か。とりあえずこの基地をこれ以上貴様の好きにはさせん!」


 と和也血を見ん志木市鵜日を掴んで居た兵士の首を降り殺しその遺体を投げ捨て和也に攻撃を仕掛けに来るキメラ生命体【クロウ】。

 それを何とか食らいついて相手取る和也。

 それを少し離れた距離からサポートをする五人の兵士達。

 やはり幹部クラスのキメラ生命体であるクロウの攻撃は和也が先程相手したキメラ生命体【スクワロル】よりいやこれまで和也が相手して来たキメラ生命体とは全体的に上の力を持っていると体感で感じる。


「行くぞ。はぁああ!はっ!」


 と腹をくくってEAGLE製量産型剣二本を使って間合いを取ってクロウへ先制攻撃を仕掛ける和也。

 それを見極め、受け止めるクロウ。


「貴様、なかなかの手練れだろ?少しは骨がありそうだ。」


 攻撃を受け止められながら唐突にリヒト同様に黒いオーラを放ち、和也を吹き飛ばす。


「くっ…それをするまでその行動をすると探らせないとはな…」

「これを耐えて向かってくる人間か。珍しい…!敵でなければうちに欲しい人材だな。後どれだけ耐えるかは知らんがリヒトのような脅威は感じんな貴様には。」

「あぁ~すげぇ気にしてること言いやがったなぁ!!例えそうだったとしてもこの命に代えてもお前の相手をこの仲間達としてやるよ!!」

「貴様の気持ちなど知った事では無いがせめて病み上がりの体の調整役くらいにはなれよ?」


 と互いに攻撃をを繰り広げ和也に生まれる隙を仲間の兵士達が連携で埋めキ、メラ生命体【クロウ】と渡り合う。


「ふっ!ここまでやるか。ならこれはどうだ!クロウ・ブレイク!」

「あぶねぇ…!」


 とっさにカラスの羽根を手のようにして和也を叩き潰すように攻撃する。

 直撃する寸前にバトルスーツの身体強化のお陰で交せた和也。

 その攻撃で基地の地面が抉れる。

 反撃とばかりに念の為に和也が持っていた投げ型の武器の爆弾や手裏剣など五つををクロウにお返しに投げ込む。

 それを受け、流石に先程も食らったので羽根を利用して防御され先程のようなダメージは与えられなかった。


「何度も食らわないぞ?対策はここに来るまでにする。それが私のやり方だ。残念だったな。」

「ちっ…似たような手はそう何度も通じないってか。」


 と言っていたが少し体がマヒするキメラ生命体【クロウ】。


「くっ…体が自由に動かない。まだ完全じゃないというのか…」


 その隙に仲間に和也専用のエネルギー弾発射ガンを渡すように頼み投げ貰い受け取りすぐ使えるように少しいじる。


「よし、そろそろ色々と体に影響が出て来るかもしれないが…死んだらどうせ痛みを痛いとも感じられなくなるんだ。どうせ殺されるかもしれないならやれる手は全て打ってやる!ここからより攻めさせてもらうぞ!」


 と動けなくなっているクロウに和也専用のエネルギー弾発射ガンの標的としてロックオンし高火力で設定し打ち込む。

 更に仲間に合図を送り仲間達にもキメラ生命体【クロウ】に集中砲火を放った。

 辺りを煙が上がり視界を遮る。


 果たしてこの集中砲火を受けキメラ生命体【クロウ】にどれほどのダメージを与えられたのか…そしてHOPPER兵士達はどうなってしまうのだろうか?…




           続

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る