2023.4.8 文字を書くと言うこと

文字を書くのには割と集中力と精神力を使う。

普段の走り書きじゃない。一画一画を丁寧に。ゆっくりと読み易い字で。

おそらく普段字が汚い人間ほど精神力を使うのだと思う。

字を綺麗に書くには--特に漢字はまっすぐな線をまっすぐに書く必要があるし、線と線の間も等間隔にしなければならない。いや、別にまっすぐでなくても等間隔でなくても、字が綺麗な人は綺麗に書けるのだろうとは思うけど、普段の字が汚い私はそうしないと他人に見せられる字にならない。

筆圧も重要だ。強過ぎても弱過ぎても良くない。私は幾分か強すぎるタチなので、少し力を抜いて調整する。

そんなことを考えながら写していると文庫本一ページで45分ほどかかる。

小学校の授業の一コマがだいたいこの時間だったような気がする。人間の集中力持続の時間がだいたい50分くらいだったろうか。

考えると結構長い時間だ。大人になってこの方、そんなに長時間集中するようなことはほとんどない。たまに時間を忘れてお絵描きしているときくらいだろう。

私は今、普段慣れないのと長時間の集中で疲れている。

それでも一文字進むごとに気持ちが落ち着いてきているような感覚があって、もう少しこの小説の写経を続けようと思う。

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