映画館の楽屋より

 今日は応援上映に来ている。

 来ている、と言っても見に来ているわけではなく、前説をしに来た。これは映画館の楽屋で書いている。


 応援上映に(お客さんとして)参加するようになったのは2018年。『バーフバリ』にハマったのがきっかけだった。

 バーフバリは良い。あらゆる面白さがあるが、特徴的なのは、一緒に言いたくなるセリフが多いことだと思う。

 真の王であるバーフバリを、作中に登場する国民と一緒に称えたくなる。その名を呼びたい。一緒に「ジャイホー万歳!」と叫びたい。

 それで当時はちゃめちゃな頻度で開催されていた「絶叫上映」に行った。なんかサリーも買ったしコスプレもした。その辺の時系列はあんまり覚えてない。熱に浮かされていた感がある。

 で、気付いたらスタッフ側になっていた。


 コロナ禍で一時期映画館自体が閉まって、イベント上映も当然無くなった。映画館が再開しても時節柄イベントはなかなか難しい。

 去年の末くらいからやっとまたイベントが増えてきて、わたしも前説スタッフとしての出動が多くなってきた。


 映画のイベントは楽しい。

 応援上映は好き嫌いがあると思う。わたし自身、作中にあるセリフ(さっきの民の言葉みたいな)と歌を歌いたいだけで、それ以外はあんまり言いたいと思わないストイックなタイプだ。だから正直、回によってはNot For Meだったりする。

 それでも、映画を前のめりに楽しみたい人が集まる空間はやっぱり独特の楽しさがある。

 スタッフも映画好きばかりなので、会って話すのも楽しみのひとつになっている。最近は上映中は楽屋で過ごすことが多いが、その時間がメインになっているまである(実際、楽屋でこの日記をささっと書いてあげるつもりだったが、おしゃべりに興じていてもうこんな時間だ)。 


 勿論、合わない人は無理に参加する必要はないと思う。

 でも、もし興味のある方がいれば、いつか劇場でお会いしたいなと思います。

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