第18話「儚川を昇れ」

 ある春夜の事。


「……風、強過ぎ!」


 用事で夜遅くなってしまった通りすがりの男が、朝から吹き続けている意味不明な強風に辟易していた。春何番なんだと言いたくなる。

 そんな彼は古角町こかくちょうの隣町――――――災禍町さいかちょうの「儚川はなかわ」に架かる橋を渡っているのだが、ここにはある“噂”が流れていた。


「川の中に熊居るなんて、あんのかねぇ?」


 そう、泳いでいるでも溺れているでもなく、水中に熊が棲んでいて、近くを通り掛かる人間を引きずり込んでしまうというのだ。


「ありえねー」


 だが、ご存じの通り、熊は肺呼吸をする陸棲動物である。鰓は古代魚時代だったとうの昔に捨て去っており、基本的に進化の過程で失った物は取り戻せない為、再度鰓呼吸に戻る事も無い。精々、鯨のように時折息継ぎが必要な生活が限度だろう。此度の個体がそうなのかもしれないが、そもそも大型の捕食者である熊が水中生活をするメリットも意味もない。

 つまり、川の中に熊が棲み付いているなど、あり得ないのである。


「でもまぁ、別の化け物は居るのかもな……」


 しかし、だからと言って火の無い所に煙が立つ筈もなく、熊のような・・・・・手を持った・・・・・生き物・・・が可能性はるだろう。事実、隣町では度々そう言った“変な生き物”の目撃例が増えている。この災禍町も他人事ではないのかもしれない。何と言っても、「河童のふるさと」だし。自称だけど。


「……早く帰ろう」


 そう思うと、急に怖くなってきた。唯でさえ強風で身動きが取り難いのに、獣なんかに出くわしたら命は無いだろう。くわばらくわばら。

 と、その時。



 ――――――バシャン!



 突然、橋の下で何かが跳ねる音がした。こんな風の日に、魚が跳ねるだろうか?


「まさか……」


 男が思った、その瞬間。



 ――――――ドバァアアアッ!



 大きな水飛沫と共に、川の中から太長い物体が飛び出してきた。


「嘘だろ!?」


 それは、異様な長さを持つ、熊の腕だった。黒く荒々しい毛皮に鋭い爪と、長さを除けば、何処からどう見ても熊の手だ。


「ぇはん!?」


 そして、逃げる間も無く、男は川の中に引きずり込まれる。

 すると、急に風が止み、辺りは静寂に包まれた。誰も居なくなった儚川の潺だけが、音に色を添えている……。


 ◆◆◆◆◆◆


 閻魔県要衣市古角町、峠高校の屋上。そこは屋上のマッドサイエンティストが面白半分で改造したり捕獲したナニカがうろつく魔境であり、案内人無しでは歩けない危険地帯である。どう見ても底が抜ける規模の大森林が広がっているが、何故か階下には何の影響も無いので、問題はない。

 そんな屋上の箱庭に、最近棲み始めた生物が居る。


『ぷか~』

『あら、祢々子ねねこちゃん、おはよう』

『あ、おはよ~さ~ん』


 それが祢々子河童とお白様だ。傍目には河童のコスプレをした裸の幼女と、同じく上半身が裸の女ケンタウロスにしか見えないけれど、気にしたら負けである。本人たちが気にも留めてないなら、それでいいのだ~♪


『キキキキ……』

『あ、鎌鼬や』

『子供なら可愛いんだけどねー。ほーら、ご飯だよ=』

『キャキャキャ♪』


 むろん、彼女らの他にも沢山の化生が、屋上には息衝いている。この鎌鼬もその一匹。生まれて間もなく人間に捕まったせいか警戒心が薄く、変にちょっかいを掛けなければ襲って来る事は無いし、見慣れた顔であれば餌を強請ったりもする。完全にデカいペットである。


『そう言えば、祢々子ちゃんは実験とかされてないの?』


 と、鎌鼬に餌やりをしつつ、お白様が尋ねる。

 彼女らも唯で屋上ここに住まわせて貰っている訳では無い。相応の代償を支払っている。端的に言うと、実験台だ。お白様の場合は、融合部分の細胞採取や骨格の透写など、医学的な検査を定期的に行われている。


『ウチはよく甲羅を削られたり、腕をもがれたりしとるな~』

『えぇ……』


 返って来た答えに、お白様はドン引きした。確かに河童は高い再生能力を持つとは言うが、そうゴリゴリポンポン取られて良い物なのだろうか?


『痛くないの?』

『まぁ、痛いっちゃ痛いけど、我慢出来る程度やし、ウチらの血はネットリしとるから直ぐに傷口が塞がるんよ~』

『へぇ……何で?』

『さぁ? オカンが言うには、“敵に勝つ為”らしいで~?』

『意外とアグレッシブなんだね……』


 河童は気さくだが、怪力で恐ろしい妖怪でもある。こんな馬鹿みたいな子も、竜宮童子を跳ね除ける程度には強いのだ。人間も妖怪も、見た目では判断出来ない物である。


『さてと~』


 すると、祢々子が浮かんでいた池から上がり、何処かへ向かい始めた。


『あら、何処か出掛けるの?』

『せやで~。今日はビバくんと釣りに行く約束しとるんや~』

『すっかり仲良しさんなのね。ほなら、また後でな~』


 そう、祢々子とビバルディはお友達なのだ。


『行くで~、ビバく~ん』

『ビバァ~♪』


 その後、謎の巨大茸の上で居眠りしていたビバルディを見付けた祢々子は、約束通り釣りに出掛けた。


 ――――――妙な噂の立っている、儚川へ。


 ◆◆◆◆◆◆


『さて、やって来ました、儚川~』

『ビバ~♪』


 という事で、祢々子とビバルディは儚川に訪れていた。


『探したぞ、祢々子河童!』


 さらに、彼女を目の敵にしている竜宮童子りゅうぐうどうじまで現れた。


『あ、童子くんや。こんにちは~』

『あ、こんにちは……じゃなくて! 馴れ馴れしいぞ、貴様!』

『そう言われてもなぁ……』


 祢々子からすれば一方的に因縁を付けられたも同然だし、そもそも彼女は目の前の誰かさんと違って長々と根に持つタイプではないので、この間の騒動の事など、殆ど忘れていた。


『とりあえず、魚が逃げるから、静かにしてな~?』

『あ、はい、スイマセン……って、何で従わなきゃならんのだ!?』

『し~っ! ……怒るで~?』

『あ、はい……ごめんなさい』


 今でも禍根を残す竜宮童子であるが、祢々子を本気で怒らせた時の事が若干トラウマになっている為、今一攻め切れないでいる。情けない奴。


『そもそも釣れるのか、この川は?』

『近所のお爺さん曰く、大物が釣れるらしいで~。鯉とかその辺やけど』

『……で、食べるのか?』

『もちろんや!』

『ブレない奴だな!』

『ビバ~!』

『いや、お前には聞いてない』


 楽しい会話だった。


『童子くんもやるか~?』

『何でだよ!? お前と戦いに来たって言ったよね!?』

『う~ん? 海人の癖に釣り出来へんの~?』

『やったるぁあああああああああああああ!』


 男って単純(笑)。

 そんなこんなで、釣り糸を垂らし始めて、早半刻。


『釣れないな』

『釣れないな~』


 竜宮童子と祢々子は完全に坊主だった。


『ビバッチ!』

『『凄っ!』』


 対するビバルディは、大盛況である。この差は一体何処から来るのだろう。


『これ、オレたちの分まで釣られてるんじゃ――――――』

『……って、童子くん、来とるで!』

『何ィ!?』


 と、遂に竜宮童子の竿に当たりが。それもかなり重い。これは期待出来そうだ。


『……ヤバイヤバイヤバイ! ちょっ、手伝って!』

『おっしゃ~!』『ビバレッツ!』


 二人と一匹、三つの心を一つにすれば百万パワーだ!



 ――――――ザバァアアアアアアン!



 そして、長い格闘の末に釣り上がったのは、


『『何コレ!?』』『クマ~!?』


 恐ろしく長い、熊の腕だった。根元は未だに水中だと言うのに数メートルはあるが、本体は一体どれ程の物なのだろう。


『うぉっ!?』『危なっ!?』『ビバビ~ン!』


 しかも、釣り糸を引き千切った上に竿も粉々にしながら、祢々子たち目掛けて襲い掛かってきた。


『誰だか知らんが、舐めるなぁ!』『水鉄砲~!』


 だが、そこは妖怪童子たち。竜宮童子は寄生虫の卵爆弾で、祢々子は口から水鉄砲を吐いて迎撃する。

 すると、熊の腕は苦しみ悶えるように水中へ引っ込み、同時に空模様も荒れ始め、


『カァアアアアアッ!』


 水飛沫を上げて、潜んでいた者が飛び出してきた。

 その姿は、一言で表すなら「異形」。

 三対の真珠を思わせる眼、鰓の張った二本角、板皮魚類が如きプレート状の牙、熊手としても使われた長過ぎる触角と、何処ぞの恐怖神話に出て来そうな、深海魚然とした頭部。

 そんな頭部の下から、背側が黄色で腹側が真っ赤に染まった百足のような胴体が続き、尻尾の先端は魚と海老の尾鰭が融合した扇状の物が付いている。

 まさしく異形。はっきり言って、かなり気持ち悪い。


『『なぁにこれぇ!?』』

《「川熊」だと思うよ~》


 と、ビバルディがフキダシで答えた。

 「川熊」とは、東北を中心とした水辺に棲息する、水生の妖怪である。漕ぎ出してきた船にヒッソリと近寄り、水中から腕だけを伸ばして獲物となる人間を引きずり込むという。


『『何処が「熊」なの!?』』


 熊の要素が触角くらいしか無いのは如何な物か。それを言ったら、蜥蜴だった鼬や陸生ヤドカリの蟹なんかも居るから、今更と言えば今更なのだが。そもそも“熊のような腕を持つ”だけで、本体の姿が描写された伝承は無かったりするし。



◆『分類及び種族名称:虻瀑ぼうばく超獣=川熊』

◆『弱点:口の中』



『……って、そんな事を言ってる場合じゃ無いか!』

『ガァアアアッ!』


 抵抗された事がよっぽど腹立たしかったのか、釣った張本人である竜宮童子へ目掛けて、川熊が襲い掛かる。ダンクルオステウスばりの鋭い牙を白熱化させ、奈落の顎をおっ広げながら、飢えたピラニアの如く噛み付いてきた。竜宮童子は躱せたが、岩場は当然ながら動けないので、牙の餌食となり……跡形も無く蒸発する。

 どうやら、あの光る牙は相当な高熱を帯びているらしい。あれだけ輝いているのに刃毀れ一つしないとは驚きだ。


(耐熱性も耐久力も申し分無し、という訳か!)


 ただし、ダンクルオステウスと同じような構造なのだとすれば、あの牙は顎の甲殻が出っ張っただけの、替えの利かない歯だと思われる。一度噛み付くと牙から輝きが失われる辺り、クールダウンも必要なのだろう。

 つまり、あの牙を叩き壊せば、川熊の攻撃力を大きく削げるという事である。他には肉弾戦しか出来ないように見えるし、間違いあるまい。

 ……そう確信して、泡爆弾を食らった猫娘が居た事は密に、密に。


『カァアアアアッ!』

『その為にも、少し動きを鈍らせないとな!』


 節足がゲンゴロウを彷彿させる繊毛を生やしたオール状になっているからか、水上の動きが凄まじく速い。まるで蛇が身をくねらせて泳いでいるようだ。


『カァアアアア……バヴォオオオオオッ!』


 さらに、移動している間に空気を取り込みながら再び牙を白熱化させ、噛み付く準備を押し進めている。高速で迫りながら力を溜める、中々理に適った動きと言える。


(さてと、どうするか……)


 水上を走りながら、竜宮童子は考える。とりあえず、攻撃パターンを崩さない事には、どうにもならない。

 一応、逃げながら卵爆弾を浴びせているが、殆どダメージは通っておらず、精々が煤ける程度。槍で突ければ別かもしれないが、それは川熊が許してくれないだろう。あの目まぐるしい動きにカウンターを合わせるのは、ほぼ不可能に近い。

 ならば、どうするか。


(噛み付き様に口の中へ攻撃を叩き込むしかないか……!)

『ゲァアアアッ!』

『この……野郎!』

『グギャオァッ!?』


 光り輝く牙で噛み付いてきた川熊の一撃を躱し、口を開いた瞬間に槍を突っ込む竜宮童子。目論見通り、川熊は悶えながら距離を取った。

 やはり、攻撃こそ最大の防御。カウンターを決めて、あの不気味な生き物を水底へ沈めてやろう。


『クァォオオッ!』


 すると、川熊が口から砂利混じりの水弾を数発放って来た。


『バォオオオオン……!』


 そして、その間に再度牙を白熱化させる。弾幕で怯ませている隙に攻撃を繰り出す方針へ変えたらしい。


『くっ……!』


 その作戦が功を制し、水弾で足取りを乱され空中に投げ出された瞬間、川熊の噛み付きが炸裂、竜宮童子は脇腹を少し抉られた。


『調子に乗るなぁ!』

『バヴォッ!?』


 しかし、竜宮童子も負けては無い。一度は沈んだが水蒸気爆発を引き起こして遥かな空へ飛び上がり、ついでに川熊も吹き飛ばした。ダメージは大して通っていないが、怯ませるのには成功したので、結果オーライと言った所か。


『ゴバァアアアアッ!』

『ガァアアアア……!?』


 さらに、水揚げされた無様な川熊に、竜宮童子が怒りの卵爆弾を、絶え間なく浴びせ掛ける。爆風吹き荒び、轟音が炸裂した。後に残るは、焼け焦げ動かぬ骸となった川熊と、それを見下ろす竜宮童子。


『ふぅ……やはり淡水域の妖怪なんてこんな物――――――』

『童子くん、まだや!』


 と、祢々子が焦った様子で叫ぶ。


「何を――――――」

『ガヴォオオオン!』


 すると、直ぐに答え合わせが為された。真っ黒焦げ助になった川熊が突如として動き出し、毛糸玉の如く身体を丸めたかと思うと、


『ピィイイイイイイン!』


 雛鳥が卵から孵るように、あるいは硬い繭を打ち破るように、巨大な羽虫が現れ、飛翔した。

 筋骨隆々とした胸部に、そこから生える甲虫を思わせる六本の節足と一対の翅、尻尾のように細長い腹部。顔が元の川熊と似ていなければ、殆ど「シオヤアブ」を巨大化させたような姿をしている。

 もちろん、頭部以外にも差異が多々あり、平均棍(退化したもう一対の翅で、双翅目に見られる特徴)がジェットエンジンみたいな形だし、腹部は幼虫時代・・・・の百足海老状態のままだ。

 そう、これは川熊の羽化した姿――――――成虫形態・・・・である。


『そんなのあり!?』

『ピァアアアッ!』

『ぐぉあああっ!?』


 と、川熊が目にも止まらぬ速さで間合いを詰め、竜宮童子を八つ裂きにした。音が後から聞こえてきたのを鑑みるに、ソニックブームで切り刻まれたのだろう。何れにせよ、竜宮童子は暫く戦闘不能だ。


『何て事するんや、お前ぇっ!』

『ピァアアアアアァァァンッ!』


 そんな訳で、怒れる祢々子と選手交代だ。


『ピキュルァアアアッ!』

『フーッ……!』


 早速、川熊が攻撃を仕掛けて来る。平均棍から空気を思い切り吹き出し、瞬時に巨体を降下させると、腹部を地面へ叩き付け、その上で先端を前へ突き出して来た。閉じられた尾鰭が鋭い刃となって、河川敷を大きく抉る。まるでハサミムシのような使い方だが、硬い甲殻で守られているので、心配ご無用なのかもしれない。


『シャアアアアッ!』


 その上、腹部の貫通打が躱されたと知ると、今度は口から先が尖った細長い物体を伸ばしてきた。


『ピィイイイイイイン!』


 そして、それさえ避けられると、自身も飛翔し、腹部を振動させながら振るい、無数の棘を降らせる。たぶん、脇腹の節足だった部分を発射しているのだろう。岩をも容易に寸断する、凄まじい切れ味と威力である。


『……この野郎!』

『ピァアアアア!?』


 だが、祢々子だってやれる子だ。再び接近してきた川熊に対して、祢々子は太陽光を頭の皿で強く反射し、目晦ましとした。鳥と違って瞬膜を持たない癖に、眼だけは良い羽虫には効果覿面である。


『ダラァアアアッ!』

『プギァアアアッ!?』


 さらに、目が眩んで藻掻く川熊の顔面に、祢々子の鉄拳が叩き込まれる。伸縮性の高い腕を何度もピストンする、鎧砕きの必殺パンチだ。


『ピキィ……!』


 頭から腹部の先まで衝撃を貫通された川熊は、瞬時に絶命した。

 こうして、儚川を賑わせた川熊騒動は、里桜たちの知らぬ間に幕を閉じたのであった……。


 ◆◆◆◆◆◆


 それからそれから。


『童子くん、大丈夫か~?』

『大丈夫だ、問題ない』

『ごっつぅ心配になる台詞吐かんといて?』

『本当に大丈夫だって……』


 竜宮童子は祢々子から治療を受けていた。彼女の体表から出る分泌液は治癒効果があり、その為、竜宮童子は祢々子にベタベタされている状態である。羨まけしからん。


『オビバ~』


 そんな二人を、ビバルディが生暖かい目で見つめる。ここまでピュアピュアな絡み方をされると、嫉妬より親心が芽生えてしまう。可愛いね。


『――――――礼は言わないからな! 気を付けて帰りやがれ!』

『バイバ~イ♪』『ビバビ~♪』


 その後、無事に傷が塞がった竜宮童子は、ツンツンデレデレな捨て台詞を残し、何処かへと去っていった。また来るんだろうなぁ……。


『何か慌ただしかったけど、何やかんやで楽しかったな~』

『ビバ~』

『それじゃ、そろそろ帰るか~』

『ビバビバ~♪』


 そして、祢々子とビバルディも、峠高校の屋上へ帰って行くのだった。




『丁度良い人材だな』


 そんな彼女らの背中を、悪意のある双眸が見送った。

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