週末はサカモトデイズを読め!

 原稿がヤバい。

 今月末を目処に領怪神犯第二部を10万字で書き終えたら、また10万字の仕事が始まる依頼を受けた。

 腹を括るか腹を斬るか。書くが。



 それはそうとして、サカモトデイズが52話まで無料です。4/16まで。みんな読め! 週末があればいけるだろ!

 ジャンプ本誌で唯一追ってる漫画。


 最高なんですよ。

 今更追いかけてもストーリーわからないし……なんてことはない。話は至極シンプルだ。


 今は結婚して裏家業を引退しぽっちゃりおじさんになった元最強の殺し屋が、心を読めるエスパーの青年と一緒に、かつての仲間や未知の刺客から日常を守るためにバトる話です。

 マジでこれだけ覚えてれば何も要らない。


 とにかくアクションがバチクソにカッコいいのだ。


 登場人物は身体能力が人間離れしてるものの、異能や魔術等はなく、極限までブラッシュアップした殺しの技と武器だけで戦う。

 少年漫画として地味じゃない? と思うけど、絵がめちゃくちゃ上手いのでずっと見ていられる。


 現代兵器や市街地を活かしたバトルが最高で、光学迷彩をスプリンクラーの雨で歪めて透明な敵を見切ったり、バイクとのカーチェイスの間に飛び散った火花で煙草に火をつけたり、「ここでこういうのやってほしい!」をやってくれる。


 HEATとかリベリオンとかイップマンとかアジョシとかファブルみたいなアクション映画のクライマックス20分だけずっと観ていたい!を叶えてくれる。


 チェンソーマン好きなら好きなんじゃないかな。

 とりあえず、南雲って奴が出て、殺連の名前が出て、帯黒とボイルって敵が遊園地で出てきた辺りまで読んでほしい。



 話はシンプルだけどつまらない訳ではないのだ。

 最高のアクションを見せるために余分な要素を引っこ抜いて、所々でタスクを処理させて、ここまでついて来た読者にはそろそろ次の情報を明かしましょうって話の導線がとても上手い。


 最近観たオオカミ狩りという映画もこれに近い雰囲気だった。これは次に感想まとめます。



 サカモトデイズの作者さんは前は良質なサスペンス系の読切を描いていた。


 ロッカールームという短編は世にも奇妙な物語の原作にもなったほど(改編が微妙なので普通に漫画で読もう)。


 清掃員の男が何でもほしいものを取り出せるけど出した物は一日で消えてしまうロッカーを見つけ、先輩の「何を出してもいいけど人間だけはやめとけ」という忠告を無視したことから始まるスリラー。

 オチや展開が秀逸でSCPのtaleとか好きならきっとハマる。

 情報や舞台をショートカットして鮮やかに魅せるのがとても上手い漫画家さんだ。



 サカモトデイズもこのショートカットが超上手い。


 よく漫画や映画で最強の殺し屋が周りのチンピラをぞくっとさせて「こいつタダモンじゃねえ!」って思わせる展開。

 あれ、殺意ダダ漏れな時点で二流じゃねえ?ってなりませんか。


 でも、主人公のバディがエスパーだから、彼にしか気づけない殺し屋としてのレベルの高さを開示しつつ、主人公の格が全く落ちない。

 そういう細かいところが面白い。


 あと、現代でバトルやると監視カメラとかSNSとかで一発逮捕だろって問題も、この世界は治安がクソなので日常茶飯事で解決してくる。


 殺し屋の育成学校があるわ、バスジャックは起きるわ、マフィアはいるわ、ランドセルの争奪戦で70超えの一般市民ババアが連携プレーでエグいエルボー入れてくるわ、修羅の街だよ。

 ……これは無法じゃない?



 とにかく面白いので読みましょう。

 Wurtsとのコラボ楽曲も出るってさ。すごい!


 ここでメンタリズムを披露します。


 チェンソーマンで吉田ヒロフミが好きなひとは99%サカモトデイズで南雲と勢羽兄が好きになる。

 FGOだとテスカトリポカ&トラロックが好きなひとは神々廻&大佛が好きになる。


 自分が神々廻大佛コンビ好きだからです。あと篁さんが好き。

 日本刀持った爺いが最強なのいいよね。

 作者の前作読切に篁さんが出るぞ!



 原稿も更新したいが、頭痛が酷いので今日は諦めてオオカミ狩りの感想をまとめます。

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