自由奔放の嵐 (シセラ視点)
「わぁわぁ、私なりに平凡な追いかけっこになるように頑張ったつもりなんだけどなぁ」
「まぁ流石に物の投げ合いは想定してなかったねぇ。しかもハルリはナイフって」
「普通は石ころとか木の枝とか投げたりしないしナイフの柄で殴ろうともしないよね…?」
「しないねぇ」
思ってたのと違うー、と頬を膨らますサヤに、僕も失笑する。後輩はお転婆が多いみたいだ。
「それにしても、ステラ達遅いね?」
「確かに、カイも戻ってこないね。手こずってるとか…?」
「ステラに限ってそれはないと思うけど。様子見に行きたいけど、僕達がここを離れるわけにはいかないしね」
「うん。二人が戻ってくるのを待とう、」
「遅い遅―い。そんなことで愛し子達を守れるのかい?」
考えるより先に体が動く。それでも、僕が魔法を展開するよりもサヤが短剣を引き抜くよりも早く、巨大な氷柱が校庭を突き抜ける。ステラ!
「離れろ。」
「離してごらんよ。」
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