8."では、サブマスターに名前を与えましょう"
"では、サブマスターに名前を与えましょう"
"名前をつけることで『蘇生』の際、記憶や能力、人格などを含めて復活させることが可能になります"
まあ、予想通りではあるんだが…。
あ~…名前、名前かぁ…。昔、友達の家で産まれた子犬の名付けを手伝ったことがあるが、俺の案は全却下されたんだよな…何がそんなにダメだったんだろう。コロ助とか可愛くないか?
「何かお困りですか?」
頭を抱えてしまった俺を心配したのかサブマスターが声をかけてくれた。
「お前の名前考えてるんだけどさ、俺こういうの苦手なんだよ…。」
「なるほど。しかし、私はどのようなものでも主から賜るものでしたら、不満などありませんが…。」
「さっきも言ってたな。いや、でもいずれ外の人間や他のダンジョンマスターとかと関わることになった時、あまりに変な名前だと俺も恥ずかしいんだよ。」
「そうですね…それでしたら、主の世界の言葉から考えるのはいかがでしょう?数字などでしたら、以降も考えるのが楽になるかと。」
「お前…天才か?採用。」
「ありがとうございます。」
昔、ただかっこいいからという理由で暗記したドイツ語の数字で名前をつけよう。サブマスターには最下層のボスも担って貰う予定なので…
"サブマスターの名前を「アインス」に決定しました"
"「アインス」を第一層のボスモンスターに設定しました"
"『チュートリアル』のプログラムをスキップします"
"次は『DPガチャ』を使ってみましょう"
"ガチャ台の前にお進みください"
今度は部屋の右奥に空中に浮かぶ白い石板が現れる。今度は魔法陣のようなものは無い。
"『DPガチャ』には『アイテムガチャ』と『スキルガチャ』の二種類があります"
"どちらも使い方は同じですが、『アイテムガチャ』からは武器や防具、日用雑貨まで様々なアイテムが排出されます"
"『スキルガチャ』からはスキルオーブと呼ばれる飴玉のようなものが排出され、取り込むことでスキルを獲得することが出来ます"
"ガチャから排出されたものは、全て一旦アイテムボックスに転送されますのでお気をつけください"
さっきやった『DPショップ』と同じシステムだな。
…これも、もしかして…?
"お察しの通り、今回も親ダンジョンからアイテムガチャNチケット10枚の支援があります"
"『DPガチャ』はDPまたは専用のガチャチケットを使用して回すことが出来ます"
"ガチャチケットは『DPショップ』で購入することも可能です"
"それでは、回してみましょう"
親ダンジョンとやらの存在に疑問を膨らませつつ、ガチャ台の前へと進む。振り返ると、アインスが興味津々にこちらを見ていたので、呼び寄せると嬉しそうに笑った。彼の初めての笑顔だ。
石板には紺色の文字が刻まれていた。
『アイテムガチャ』
チケット:N×10 R×0 SR×0
DP:46P
Nガチャ
一回:Nチケット×1
10P
十回:Nチケット×10
90P
百回:Nチケット×100
800P
Rガチャ
一回:Rチケット×1
1000P
十回:Rチケット×10
9000P
百回:Rチケット×100
80000P
「まとめて回す方がポイントはお得になるのですね。」
「ああ。しかも百回の時だけだが、一つ上のレアリティのアイテムは確実に、二つ上のレアリティのアイテムは高確率で手に入るらしい。」
それは素晴らしい、と相槌を打つアインスに目線を向けると、彼は小さく頷いた。俺の考えを察してくれたらしい。
石板の「Nガチャ 十回:チケット×10」という文字に触れると、文字はすうっと石板に吸い込まれるようにして消え、石板が輝きだす。といっても、先程の召喚のような眩しさは無くすぐに新たな文字が浮かび上がってきた。
浅海木の剣(N)
座布団(N)
浅海木の盾(N)
ガラスのコップ(N)
水100L(N)
割り箸100膳(N)
米10kg(N)
深海木の剣(R)
深海木の杖(R)
身代わりの指輪(R)
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