誰にでも訪れる訃報から始まる、夢現の祝福

おばあちゃんが死んじゃった。

そんな、ありふれた、でも悲しい知らせから始まるストーリー。
葬式のため、親の実家に向かう主人公の気持ちは重い。
それは、奇妙な因習があるから。

繰り広げられる奇妙な葬式。
不穏な気配に、読んでいるこちらが不安になる。

ですが。

夢現の景色の果てに、主人公が見るのは晴れやかな空。
喪と同時に訪れる寿ぎに、心温かくなるはずです。

しっとりした文体で綴られるオススメの一作。
ぜひ目にして頂けると。