【超逸材】清楚路線を目指していた新人女性ダンジョン配信者さん、自身の溢れ出る戦闘能力が隠しきれず、踏破不可能と言われた難関ダンジョンを次々と攻略していってしまう
第30話:磯部ミヒロの一撃クッキング!!!(なお調理方法は焼くだけの模様)
第30話:磯部ミヒロの一撃クッキング!!!(なお調理方法は焼くだけの模様)
ミユさんとダンジョンの中を進んで結構経ったけど、なかなか次の階層に進む道が見つからないや。地下に進んでいくはずだからどこかに階段があると思うんだけど……。
「なかなか見つかりませんね、階段。うーん、ここも行き止まりです」
「ほんとそれ。ほんとどこにあるんだか」
「あ、もしかしたら穴に落ちて進むのかもしれませんよ! 穴を探して落ちてみましょう!」
「絶対嫌に決まってるでしょ!!! 多分、このダンジョンは他のチームと連動して進まないといけない仕組みらしいから、まだ他の奴らは手こずってるんじゃない?」
そういえば、カズサさんのリスナーさんたちが説明してくれてた。二人組の3チームでこのダンジョンは進んで行かなきゃいけないって。
きっとたまこし学園のみんなならどんな苦難も乗り越えられると思うから、先に進めない心配はしてないんだけど、暇な時間はどうしようかな。
「そしたらしばらく暇になっちゃうかもですね。そうだ! せっかくこうやって一緒にダンジョン探索することになったんですし、私、ミユさんをおもてなししますね!」
「おもてなし? そうは言ったってここには何もないし……ああ、そのカバンに何か入ってるのね。まぁ、別にしなくてもいいけど……ありがとう」
———
「俺たちは壁だ……」
「濃厚な百合の花が咲くのもそれほど時間がかからないかもしれないな」
「ホチノツンデレ属性持ってて草なんよwwwwwwww」
「生意気なやつかと思ったけどお礼はちゃんと言えるんだな」
「でもミヒロのおもてなしってなんだ?」
「すごーく嫌な予感がします」
「ちな今カズサ&モモはパワースーツが勝手に暴走してとんでもないことになってます」
「田中とテクノの人は……あ、これミヒロたちもやるのかな? 超楽しみwwwww」
「見所が多すぎるぞ今回も!!!」
「ミヒロ、はよ俺たちにもおもてなしを見せてくれ」
———
「よーし、リスナーさんたちも楽しみにしてくれてますし、頑張っちゃいますよー! あ、ちょうどいいところにカニっぽいモンスターがいる! ミユさん、あれを食べましょうか!」
「……え? も、モンスターを食べるの? え、正気? あの馬鹿でかいカニみたいなやつを? 本気で?」
「はい。以前の配信でもモンスター食べたら美味しかったので! 最後は生肉で食べたらお腹壊しちゃいましたけど」
「い、いやいや。カバンの中にあるちょっとしたやつで私は十分だから」
「遠慮しなくて大丈夫ですよ! 一撃で倒してクッキングするので! えーいっ!」
———
「さぁ始まりました、磯部ミヒロの一撃クッキング!」
「おおっと、もう早速SSSS級モンスター、「キングクラブ」を倒した」
「食材確保は流石にお手の物だな。でも前回まともに料理してないよな?」
「焼いただけでも立派なクッキングなんよwwwwwww」
「みっさんの前ではどんなモンスターも狩られる側なのだ」
「ホチノ顔青ざめてて草」
「ホチノ、ミヒロのご厚意をちゃんと受け止めろよ?」
「ホチノ(乱入するんじゃなかった……)」
「顔がいい女が青ざめている姿は素直に興奮する」
———
「さてと、倒したことだしどうしようかな……茹でようかな〜でも料理に使えるお水がないや。うーん、やっぱり今回もそのまま焼いて食べようかな」
「ちょ、ちょっと待って磯部ミヒロ。あんたまさかそれを焼くだけ?」
「はい! 多分美味しくなると思いますよ、うーん、いい匂いがしてきましたね!」
「た、確かにしてきたけど……。で、でも私はいい。お、お腹空いてないからさ……あ」
ぐーっ。そう、ミユさんのお腹から音が聞こえてきた。あ、やっぱりお腹空いてるんじゃんミユさん。そんな遠慮しなくていいのに〜。
———
「ホチノ、逃亡失敗!」
「逃げるなホチノ、ミヒロ様の言うことは絶対だ」
「ホチノさんにげきれなくて草」
「諦めて食べろホチノwwwwwwwwwwwww」
「大丈夫だホチノ、ミヒロの料理の腕はピカイチだ」
「なお調理方法は焼くだけしかない模様」
「ミヒロちゃんウキウキでカニ焼いてて草」
「これが磯部ミヒロの一撃クッキングだ!」
「お、焼けたみたいだな」
———
「お待たせしましたミユさん、出来上がりです! お腹が空いてたみたいなのでいっぱい焼いておきましたよ!」
「や、山盛り……」
———
「料理の量:ミヒロ級」
「えー、多すぎますwwwwwww」
「いや多くねぇよ、ミヒロなら普通だよなぁ!?」
「ホチノ、それを食えたらお前もミヒロになれるぞ」
「ミヒロが作ってくれた料理、食べれないわけないよなぁ!?」
「きっと美味しいぞ! 多分」
「ミヒロが満面の笑顔で渡してて草」
「この笑顔を壊したらどうなるかわかってるよな、ホチノ?」
———
「(い、磯部ミヒロのリスナーこわっ……。断れないじゃんこれ……そ、それにすごい可愛い天真爛漫の笑顔で渡してくるし……ええいっ、なるようになれ!!!)」
「わぁすごい! ミユさんやっぱりお腹空いてたんですね!」
———
「すごい勢いで食べてて草」
「大食いかな?」
「あ、ミヒロお代わり用意してるwwwwwwwww」
「ホチノー、たくさん食べなーwwwwwwww」
「ホチノ(帰りたい……)」
「田中やカズサにはない要素を持ってておもろい」
「ミヒロも食べるがいい!!!」
「これが擦り寄り女の末路か……」
「これからミヒロと絡もうとする奴らは注意しないといけないな!」
「あ、ミヒロも食べ始めた。美味しそうに食べてて可愛い」
———
「どうですかミユさん、美味しいですか?」
「……味は思ったより美味しい。意外とモンスターって食べれるのね。……で、でも量が———」
「よかった! お代わりまだまだたくさんあるので遠慮しないで食べてくださいね!」
「ひっ!? も、もうそんなに食べれないってばああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
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