狩る者、狩られる者、そして……様々な切り口から構築されるダークな世界

暗闇に潜み人を喰らう怪物、それを屠る黙士。そして黙士の後処理をする防護服の人間たち、さらには……。複数の視点から語られる短編を読むうちに、この暗闇の世界が見えてくる面白い構成。
専門の用語がありながらも、世界観の没入を妨げることがなく、すっと頭に入ってくる。
暗闇の世界とそこにある存在たちの姿が描かれた、骨太でカッコいい物語。

まだ短編タイトルになっていない、他のキャラクターたちも魅力的。一話ずつ綺麗にまとまっているものの、続きが気になる!