閑話情報通な先生の悩みの種

私は私立群青高校に勤める28歳の普通の教師。皆からは駒ちゃんと呼ばれている。教師になるのはこの高校が初めてでかれこれ3年は勤務している。最初はする事が無くて女子のお悩み相談を受けていたがそれが意外にも評判で気づけばこの高校のお悩み相談専門の先生になりつつある。私の担当教科家庭科なのに...そしてお悩み相談されすぎて大抵の情報は知っている。そして、相談において切っても切り離せない悩み、恋の話である。皆青春してるね〜って思う中少し焦る。この歳までそういった経験や話が上がってこないくらいの生活をしてきていたので漫画で読んだ知識しか出てこないがそれで上手くいってしまうのが怖いところである。恋愛経験ゼロの私が恋のキューピットになるってどゆこと!?

そしてつい最近生徒会長にまで相談された。何で!?てか生徒会長に好きな人居たの!?と思っていたのも束の間。私が頼りにしている鬼島君と同じクラスの朔夜さんが彼が少し気になると言い出した!!えぇー!!これ私だけが知ってていいの!?どっち応援すればいいの!わかんないよーーーー!!!!泣


鬼島君と朝話を終えて昼休み

私は生徒会長である真城さんを生徒相談室に呼んだ。

「駒ちゃん先生こんにちは。私をここに呼んだのは一体何の用件かしら?私はこれから、またボッチ飯決め込んでいるであろう彼の所に行こうとしていたのですが」

「いいから座りなさい?」

「...」

無言で彼女はちょこんと座る。こんな見た目でも顔の圧だけは毎日練習している。

「今日呼んだのは今日の放課後、吉澤さんの家に訪問する事を鬼島君に伝えていなかった事です。とうして伝えなかったのです?私は伝えるように言いましたよね?」

「...えーと先生?怒ってますよね?」

「えぇ!怒ってますよ!伝える機会などいくらでもあったでしょうに!何故なのです?生徒会長ともあろう方が報告ミスをするなんて!私、彼と話す時知っているとばかり思っていたので知っているていで話を進めて恥ずかしかったんです!!」

「私が一番に伝えたかったのに!なんで教えてしまったんですか!!せっかく放課後に内容を伝え先輩ムーブをしようとしてたのにー!!」

「は〜?何ですその言い方は!私はあなたの恋のサポートを微力ながらしているつもりです!もう辞めて別の子のサポートしちゃいますよ!」

この最後の一言を言った瞬間、空気が凍りついた。

「別の子?今別の子って言いました?私の他に彼の事を好きな子が出てきたんですか?誰なんですか?言ってください。八つ裂きにしてきます。」

早口で目から光が失われ迫られる。こ、怖い...おしっこチビりそう。

「生徒の情報なので守秘義務を行使します!それと好きでは無く気になっている状態なので何とも言えません。ちなみにその子が彼を好きになった場合相談は受けますがサポートはしませんので!」

彼女はぐぬぬと言いながら改めて席に着く。

「わかったわ。とりあえず私の独断で情報を伝えなかったのは申し訳ないと思っています。二度とないようにします」

「はい。それだけで十分です。今回の呼び出した件は終わりましたので大丈夫ですよ。」

いい終わり昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。

「ご、ごめんなさい!真城さんのお昼休憩を奪ってしまって」

「お気になさらないでください。では私はここで。放課後校門前で待ってますね。失礼します」

彼女、礼儀正しいのに恋愛関係の話になるとものすごいヤンデレ風になるわね。にしてもこんな生活続けてたらいつか彼女に後ろから刺されないかしら?心配だわ...

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